猿達が人間臭くなっていく、これが進化なの?

猿の惑星 ライジング


人間と同じ位賢い猿のリーダー、シーザー(アンディ・サーキス)
シーザーの妻、コーネリア(ジュディ・グリア)
シーザーとコーネリアの息子、ブルー・アイズ(ニック・サーストン)
人間を憎んでる猿の将軍、コバ(トビー・ケベル)

猿と共存を望んでるマルコム(ジェイソン・クラーク)
マルコムの恋人、エリー(ケリー・ラッセル)
エリーに心を開かないマルコムの息子アレクサンダー
(コディ・スミット=マクフィー)
猿との戦闘も厭わないリーダー、ドレイファス(ゲイリー・オールドマン)

猿対人間の構図は、人間達が行ってきた争いに置きまえる事ができる。
そしてその争いの中でも、話合いで希望を導くか、力づくで抑え込むか。

人間社会は人数が激減してる為に、そこまで醜い状態ではなかった。
ドレイファスも戦闘好きなリーダーという訳ではなく、あの状況になったら
どうしようもなくなってあの行動を取ったんでは?と納得できる人物。

逆に猿の世界が余りにも人間臭くて、とっても聡明なリーダーがいても
どこかで歯車が狂うとその団結はガラガラと崩壊してしまう。
そして崩壊してしまった時間はもう戻せない。

今実際に起きてるリアルタイムの戦闘に関して、この映画のように
戻せない時間になっていくのは怖いと思った。

今回熱演の猿を演じてるのは本当の顔が出ずCGで画像処理される
パフォーマンス・キャプター(以下PC)という技術。
それの第一人者であるアンディー・サーキスがゲイリー・オールドマンよりも
先にエンドクレジットに出てきた時には、ハリウッドの演者への敬意を感じた。
本当に表情豊かに演じられてて、ぐいぐい画面に引き込まれたもん。

同じように顔が出ないまま大変な演技をする日本のスーツアクター達
とっては羨ましい話やろうなぁ。

以下内容に触れてます













































結局人間が自ら作り出したウィルスが猛威を振るって、生き残った
人達はお互いに殺し合って結局90%の人類が滅んだ。
これって今南アフリカで猛威を振るってるエ〇ラに思えて怖い。
エ〇ラは人間が作りだしたものではないけど、土着性のある盲信によって
感染が広がってるというのが、人間の愚かさという点で同じ。

エ〇ラは治癒した人からワクチンってできないもんなんかな?

この映画、人間と猿うまく折り合っていけるんとちゃうの?っていう
シーンのすぐ後にそれを打ち砕くシーンを用意してくれてて、本当に
胸にグサッとくる。

人間に対する憎しみだけで行動を起こすコバ、彼が受けた傷をシーザー
に示すシーンは静かだけど、人間として謝りたくなる。
だからこそ、彼が暴力での恐怖政治を行う事は、人間の悪い真似と
思えて悲しかった。

この作品は三部作、次回はシーザーがどう決断していくのか?
1968年のお話に繋がらせるというのであれば、人類は太刀打ち
できないんやろうね。

図書館にジェネシスとライジングの間の物語の「ファイヤーストーム」
があったんで、予約中。
また読んだら感想書きます、今回のライジングがより深く理解できる
と思います。


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