新井さんはまだフロントでした。
ある日
女子休憩室で
藤井さんが新井さんに
『風評被害
全て
上手く行ってますねぇ~!
ねぇ~ねぇ~!
次は どんな 噂流しますぅ~?
どんな話題にしますぅ~?
どんな話にしときましょう~?
』
『そうやな~
ど~しよか~?』
という二人のやり取りを聞いてしまった私。(・_・;)
コンシェルジュの女性が寿退社して穴があいたので、
フロントからコンシェルジュへ異動が叶った新井さんだった。
ロビーを勝ち誇って
歩き登場してきた新井さんの姿を忘れはしない。
『アタシ
とうとう
全てを手に入れたわ

〇〇さんに勝てたのね
』という
表情と立ち居振る舞いでした。
私は 一度も 新井さんをライバル視したことがなかったので
何も思いませんでした。
しかし 新井さんの中では
社内での女性のトップの
位置に
君臨出来た
はずなのに
想像していたものとは
まるで違う生活が待ち受けていたようです。
全ての男性から羨望の眼差しを受け
眩しい日々
と 想像していたようです。
現実世界では、
同じロビーに立つ
まだ異動してきて間もない私が
社内中の全て人々からのの視線を奪い注目を浴びていたようで
彼女は、絶望感を味わったのではないでしょうか?
結局 彼女は、年下の彼氏と同棲していましたが
彼氏がいながら、遊びまくる彼女と
価値観が違うと
彼氏が、別れを切り出したようです。
私は、年下彼氏から、遊びまくる彼女についての悩み相談を受けていました。
この年下彼氏と一緒に働けて私は楽しかったんですが、
ロビーに一緒にいる彼女は
彼氏が気持ちが離れていくさまを
感じていたのではないでしょうか?
彼氏は、彼女の家から荷物を引き取ると同時に
仕事を辞めていきました。
続く