私の大好きな石井ゆかりさんの言葉。

ご存知の方も多いかと思いますが、
ゆかりさんは、星占いの記事やエッセイなどを執筆しているライターさん。


私は、占星術師になりたいわけじゃないけど、

彼女みたいに、自然や人間に対して畏怖の念を持って接したい。言葉を紡ぎたい。

で、ゆかりさんがよく質問を受けて答えるお話がこれ。


■石井さんの占いにネガティブな表現がないのはなぜ?

2011年3月に未曾有の大災害が起こりましたが、最初に私達が圧倒されたのは、津波という大きな水と、街を埋め尽くす火災でした。でも、そのあと被災地で声の限りに求められていたのは、飲み水や、ガソリンでした。寒さに震えて人は焚き火をし、温かい炊き出しが求められました。水も火も、それ自体には、良いも悪いもありません。人間の使い方や接し方によって、災害になることもあれば、命を救うこともあるわけです。勿論、津波は人間の力を超えた天災ですが、火災は流出した重油などによって起こったと聞きます。人生では、人間の力を超えてしまうことも起こりますが、人間の接し方によって大きく変えられることもあると思うのです。
星占いには、火、地、風、水という4つの要素が組み込まれています。たとえば、火は直感や情熱を表しますが、同時に、攻撃性や暴力も象徴します。それそのものには善し悪しはなく、それをどう使うかによって、人は幸せにも不幸にもなる、という部分があると思います。私の占いは「どうなるか」ではなく、「どうできるか」に焦点を当てて占っています。ですからある意味、「当たる占い」ではないんです。自分の星座以外の星座を占うときも、「もし私がこの配置だったら、この星の意味する力をどういうふうに使えるだろう?」と考えます。自分から「今は火が強いから自分の家を燃やしてやろう」という人はいません。温かい料理を誰かのためにつくってあげよう、と思うはずです。そういう観点で書いているので、不吉なことや怖いことは出てきようがないんだろうと思います。



私たちにも、長所や短所、裏や表と思ってるものがあると思うけど、
どれも自分で、良くも悪くもないんだね、って。
そして私たちには《ある》んだって。
ゆかりさんの占いは、『ある』を見続けている占いだなぁと思う。


興味のある方へ、

2020年上半期のあなた(無料版なので短いです)