タレント事務所のマネージャーをしている時


オーディションに訪れた女の子を見て





テレビでいける・・・とか


司会であの会場から指名№1になれる・・・とか





短期間でデビューはするけれど


人間関係でもめて長く仕事は出来ないだろう・・・とか


それはそれはよく分かりました。





この方の何が魅力で


何が人を惹き付け


何が人を遠ざけるのか。





ほとんど的中です。





ごく稀に、自身が変化を遂げ


予想を裏切る展開になることも


勿論ありました。





未来はいつも「今」の選択で


刻々と変わっていきますから。





ある日社長から「あっちゃん・・・」と


呼ばれました。


「あの子暗いから、仕事減らして。」


という指示でした。





残酷なようですが


品質を保たないと


会社自体が切られることだってある訳で。


社長のいう事もよくわかりました。





「社長。わかりました。


ただ、少し時間を頂けませんか。


私が彼女を変えます。


もしそれでダメなら社長の仰る通りにします。」





これは実は社内でよく繰り返された会話。





社長としても私が人を育てることが


分かっていての注文なのです。





100名いる司会者を担当していましたが


そこからしばらくは、その司会者を集中的に


磨くことが始まる訳です。





それで何人の司会者がトップレベルに


成長したか分かりません。





ただ、成長しないケースがあります。





それは変なプライドは持っているけれど


素直さがない人。





素直でないと、人からのアドバイスを


聞かないのですね。





自分はこれでいい。


このままで自分は大丈夫・・・と


根拠のない自信を持っているのです。





素直さと謙虚さは


自分を育てますが





意地とプライドは


成長を阻んでしまうものなのかもしれませんね。





いくつになっても


素直さと謙虚さを


大切にしたいものです。