ごみの分別の様子を見るだけじゃなく体験するに限るのですが、町民じゃないとなかなか体験はできません。でも、滞在中に出たごみが上勝町ではどのようにリサイクルされるか体験出来るのが、ゼロ・ウェイストセンターに併設しているゼロ・ウェイストアクションホテル 「HOTEL WHY」。

その「HOTEL WHY」に宿泊してきました。

 

 

?マークの・部分がホテルなので、丸い形のホテルです。

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丸の中に入っていくと、内側に各お部屋の扉があります。

 

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予約したのは私なので、景色が綺麗なお部屋は当然私が。

 

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メゾネットタイプ。

1階から2階に延びる丸太が素敵。

 

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山小屋風で落ち着きます。

 

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ここでゆっくり読書なんかできたらいいなぁ。このスペースにお布団敷いて寝ます。

 

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時間なくて読めなかったけれど、ここでゆっくりゼロ・ウェイストについて勉強するのもいいですね。

 

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窓は全部ゼロ・ウェイストセンターと同じ建具のリサイクル。

このホテル、ほぼ廃材だったりをリサイクルして作られたそうです。

 

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奥の扉はトイレ。

 

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扉の取っ手は石。自然に返る。

 

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入り口扉には、新聞が貼ってあります。ここでもリサイクルして使う。

 

そして。ホテルに泊まるからにはゴミの仕分けをしっかりせねばいけません。これも体験。

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ゴミ箱はなくて、置いてあるのはコチラ。

ここに仕分けします。ゴミになりそうな歯ブラシ等は、前の記事でも書いた通り置いてないので持参しています。でも、たった一泊でもなかなかに出ます捨てるもの・・・。

 

翌朝。「ホーホケキョ」と、ウグイスの鳴き声で目覚めました。

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部屋からの眺め。

早めの時間は霧がもわもわ霧がかかっていましたが、太陽が高くなっていくとすかっとなくなっていきました。

 

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いやーいい空気。

 

 

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上勝町はほんと谷にあるので、湖も見えるし景色最高です。

 

朝食は近くにある(と言っても車で5分ぐらい)RISE & WIN KAMIKATZで作られたバーガーをお部屋に持って来てくれます。

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せっかくなのでみんな集まって景色の綺麗な私のお部屋で食べました。

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お弁当箱みたいなのに具材が入っていて、アチャールマヨネーズを塗ったベーグルに自分で挟みます。

これだとべちょーっとしないからいいですね。

 

徳島名物のフィッシュカツを2枚とも挟むとこうなりました。

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うーん。雑な人がやるとこうなりますね・・・

この日は徳島は20度超えで、朝から暖かったので窓全開にして朝食。良い気分。

 

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わいわいみんなで食べる朝食は楽しいです。

その他、ヨーグルトやミネストローネもありました。ミネストローネは、自分でお湯を注いでいただくタイプだったので温かいまま飲めるし、ヨーグルトに入れるナッツグラノーラも美味しくて。

このナッツグラノーラは、RISE & WINでビール醸造後に出たココナッツを再利用。粉々になってしまった上勝晩茶も入っています。

 

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そして、チェックインの時に申告した分のコーヒーをいただきます。(私は晩茶)

 

ここで出た生ごみもしっかり仕分けして、分別体験に。

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持っているのは仕分けしたゴミです。決まった時間に集合すると、スタッフさんが来てくださって説明開始。

 

まずは、生ごみから。

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ウェイストセンターの後ろに行くと、木の箱が置いてありました。

それが、生ごみ処理機。

 

この生ごみ処理機は、キエーロといって土中のバクテリアを利用して生ごみを消滅させる容器だそうです。

6等分して、今日はこのあたりに。明日はこのあたりに。と、生ごみを入れる場所が決まっています。1週間前に埋めたところに我々の生ごみを入れたので、その箇所を掘ってくれましたが、ほぼ原形なし。たった1週間で分解されていました!大事なのは、スコップで細かく砕いて分解されやすくすること。

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朝食についていたみかんの皮と、コーヒーかす、煮だし終わった晩茶の葉。

 

場所は違えどこのキエーロに毎日生ごみが埋められてるわけなので匂いがしそうですが、これが全く匂わない臭くない。

キエーロは、日光が当たるように蓋は半透明で、風が通るように蓋と箱の間に隙間があります。

土を変える必要もなく、ずっと同じ土で生ごみを微生物ちゃんに分解してもらい続けることができます。ただ・・雪の積もらない徳島だからできることで、雪が積もる福井だとやはり厳しそう・・・。

なぜなら、マメにお手入れする必要はあって、時々スコップでかき混ぜたり、分解しきれていない生ごみを砕いてあげることが大事だから。雪が積もったら、それができないのが辛い。

 

お次は、生ごみ以外の仕分け体験。

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教えてもらいながら捨てて行きます。難しいのはプラスチックゴミ。

どのプラスチックゴミが収入になるリサイクル品なのか、燃やさざるを得ない支出になるゴミなのか。汚れがひどいものは当然リサイクルにはなりません。今回だと、まんじゅうが入っていたプラスチックパックは、粉が残っているだけだったので、ささっと洗って乾かしておいたしリサイクルに。でも、油がしっかりついたプラスチックはゴミに。ちなみに、のど飴なんかの小さい個包装ぐらいのい汚れなら洗わなくてもリサイクルになるそうです。

 

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1つ1つ分別していきますが、トータルで支出になったのか収入になったのか計算できるので楽しいです。

福野さんが、一晩のうちに収支計算アプリを作ったのでこれで計算が楽。

スタッフの皆さん、たった一晩でアプリが仕上がったことに驚いていました。ですよねぇ。

発想もほんとすごい。

 

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この美しい景色を守るためには、ゴミをなくすことが大事ですよね。

上勝町では、そもそもゴミが出ないようにはどうしたらいいか。を意識して生活するようにしているそうです。大事なのはそこ。だから、石鹸は使う分だけをカットしたり、飲む分だけのコーヒーやお茶の量を申告したり、寝具は持参。歯ブラシも持参。そして前の記事で紹介したカフェポールスターでも、手拭き出てきません。手を洗って持参したハンカチで拭けばいいだけですからね。

これを町全体で取り組んでいるのがほんとに凄い。

ただ聞いただけではなく、体験させてもらうことでよりゴミを出さないことの大事さがわかりました。分別するとといっても大変です。

 

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ゼロ・ウェイストセンターを運営する大塚さんを囲んでみんなで。

とても勉強になったし楽しかったです。ありがとうございました!

是非次は鯖江に。

 

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このゼロ・ウェイストセンター、HOTEL WHYの前に作られた同じコンセプト設計のビール工房についても次の記事で書きます。

 

セットでお読みください。ゼロ・ウェイストタウン1日目の記事。