昨日10月23日(土)、キッズカンパニー開催しました。

これまでは、SAP×Hana道場で主に大学生向けに実施してきた経営シミュレーションゲーム(ERPsim)。

 

今回、はじめて鯖江商工会議所とコラボして、福井県内の中高生向けに開催しました。

 

 

新型コロナウイルス感染者数が急激に減り、いろいろ制限が解除になったため、会場となった「市民ホールつつじ」には誰もが入れるようになりました。良かった。とはいえ、SAPのボランティアサポートの皆さんはリモートでの参加。

各チームに1人サポートに入ってくださいます。

 

最初はちょっと緊張気味の中高生。

 

まずは、オンライン上でSAPから今回のシミュレーションゲームについて説明を受けます。

システムを使いながら「商売」していくのですが、これがとってもリアルなため、中高生に理解できるのかやや心配。

マーケティング、販管費、、、などなど初めて聞く単語がたくさん出てきたのではないかと思います。

 

1日が1分で過ぎていく中、ドイツを舞台に6種類の水や炭酸水を販売していきます。

社長、マーケティング担当、在庫管理、発注担当、財務担当を誰がやるかを決めて、まずは練習ラウンド。

大事なのは、売上ではなく「利益」で順位が決まること。

価格を安くし過ぎると、売れるけれどあっという間に在庫がなくなり、仕入れて商品が到着するまで何も売るものがなくなります。その間に他のチームが販売をしていって利益を出してしまいます。

とにかく、このさじ加減が難しい。

 

練習ラウンドの後、どういう風に進めていくのかチーム内で話し合います。

Hana道場に通う二人が入ったチーム。画面を見ながら、どういう戦略を立て行くのか相談中。

 

そして、本番。ラウンド1開始。1ラウンド20分×3ラウンドやります。

始まるとみんな真剣。Hanaスタッフもサポートに入っていきます。

 

みんなイヤホンしていますが、これは、各チームに入っているSAPさんのサポーターとコミュニケーションをとるためです。

チームにオンラインでアドバイスが飛びます。

 

中学生も負けじと頑張る。

 

真剣。実際の経営でもそうですが、とにかくコミュニケーションが大事。一人でやれるものではありません。しっかりそれぞれの役割をこなしつつ、都度共有しながら進めていきます。共有し、今最も適切なことを決める。社長の決断力も求められます。

 

利益を出すにはどうすればいいか戦略を立て、市場調査や他のチーム(会社)の動向を見ながら販売価格を決め、どの地域でどの商品のマーケティング費用をかけていくかを決めていきます。

1日が1分で過ぎていくため悩んでる暇はなし。在庫管理や発注業務もあって中高生大丈夫かな、、と思っていましたが心配ご無用。オンラインで各チームに入ってくださったSAPさんのサポートもあり、理解を深めながら進行していました。

 

 

1ラウンド終了するごとに、戦略を立てる時間が10分程設けられます。この間に、次の一手をみんなで考えます。

ラウンド2の時にはもうみんな真剣。自分たちのチーム(会社)が何位につけているかリアルタイムで分かるため、必死です。

 

 

ラウンド2が終わったタイミングで、一度立ち上がって体を動かします。

ずっとパソコンとにらめっこしてると肩がバキバキになってくるので、体を伸ばす。

 

そして、最終ラウンド開始!最後の20分間(20日間)で決まります。

在庫を売り切らないと、あまったらその分赤字です。

 

2位と3位がとってもせっていて、激しいデッドヒートを繰り広げていました。

 

 

そして!結果は・・・唯一の個人エントリーチームで、Hana道場に通う2人が入った中学生チームが優勝。

おめでとうございます!

高校生に勝った中学生。2位も中学生チームでした。

 

今回思ったのは、パソコンを使える人と使えない人でかなり差がでるなと。

パソコンをほとんど使ったことのない人は、最初の設定からてんてこまい。スタッフが。

コロナ禍で、一気に進んだオンライン化。パソコンを使う機会が今後もっと増えていきます。GIGAスクール構想と国は掲げてパソコンをばらまいたわけなので、子供たちがちゃんとパソコンが使えるようにしてあげてほしいです。鍵付きのロッカー等でしっかり管理するのも大事ですが、それではなんの意味もない。どんどん使わせて、パソコン使える人材にしてあげてほしいです。

 

「経営」とは、即断即決を求められる時が多々あります。求められるというか、そうしないと流れのはやい今の世の中では通用しません。おいていかれます。これは民間だけではなく行政も同じ。

そして、売上をあげてもダメで、「利益」をいかに上げていくかが大事です。そのあたりを感覚的に知ってもらえたのであれば幸いです。

 

今後も、SAPさんと共に開催していきたいと思います。

 

お疲れ様でした。