そろそろ時効かな?と思うので、(←個人的な感覚で、法的なことではありません)
初訪問の美容院での失敗談を書こうかと思います。
完全なる「愚痴」なんで、そういうネガティブな話は読みたくないよって方はここで読むのをやめてください。
私は天然パーマで、定期的な縮毛矯正が必須。
もう10年以上、同じ美容院にお世話になっています。
縮毛矯正は時間がかかるので、開店から行っても子どもたちの帰宅時間には間に合わないくらいの時間になってしまうため、なかなか美容院にいくタイミングがありません
そうしているうちに、どうにもならないくらい髪が広がってきてしまったので、
いつものところに行くのはあきらめて
とりあえず近場で前髪の縮毛矯正だけやってもらおうとネットで探して
初めての美容院を予約しました。
当日訪問すると、とても感じの良い若い男性が担当でした。
事情を説明して、「前髪の矯正だけでいい」といったところ
「自分はステップボーンカットという特許技術を取得している。その切り方をすると、天然パーマの方でも、自然にボリュームが抑えられて、縮毛矯正が必要ないくらいになります。日々のスタイリングも乾かすだけで大丈夫。」
との説明。
全く聞いたことのない名前だったし、もちろん下調べもしていません。
でも、そんな夢のようなカットの仕方があるのなら、試してみようかなと思い、
お願いしてみることにしました。
ステップボーンカットについて詳しく知りたい方はネットで検索してみていただくとして、
私が理解した概要としては
・その人の頭蓋骨の形に合わせて、ところどころ髪を短くカットして、全体を形作っていく
という感じ。
で、いざ切り始めると、、、、
部分的にめっちゃ短く切られていきます。
『いつも通っている美容院の方には、段をつけると広がるから重めに仕上げましょうと言われているのに、このカット方法は真逆だよね。大丈夫かなあ。』
と不安がよぎりますが、もう切り始めちゃっているし、まあどうにかなるだろうとお任せしました。
カット、洗髪、ドライ、ブローとすべての工程が終了したときには
頭が一回り小さくなったみたいにすっきりとボリュームが減って、確かにキレイに見える。
「へー、すごいですね」
なんて会話をしつつ
ステップボーンカットの後に使ってほしいとスタイリング剤を強くお勧めされたため、断るのも悪いような気がして購入して帰宅。
家族からは 「すっごく髪の量が減ったね」と評判は上々でしたが、悲劇は翌日に。
翌日、入浴後に髪を乾かすと、、、ぼっさぼさ。
魔女のホウキですか?ってくらい、ぼっさぼさ。
短く切った部分の天然パーマが爆発してどうにもならない。
購入したスタイリング剤をつけてみても、ぼっさぼさ。
家族からも、「なにそれ?ひどい頭」と驚かれる状態
ストレートアイロンで根元から一生懸命の伸ばしていくと、多少は落ち着いたけれど、こんなに時間をかけてセットできないし、「乾かすだけで簡単」という説明とは大幅に違う。
美容院でこんなに失敗されたことはないので、本当に驚いたし、不安でいっぱい。
美容院にやり直しを求めたことはないけれど、このままでは本当に困ると思い
次の日にサロンに電話すると、その日の夕方に見てくれるとのこと。
この頭を見て、担当した方はなんていうんだろうか?と、同じ接客業として興味を持ちつつ訪問。
すると、、、
「狙った通りにカットできています。髪が傷んでいるので広がりやすくなっているだけ。」
と言われました
『カットしているときには縮毛矯正を長らくかけているのに髪が傷んでないですねって言ってたじゃん。そもそも髪を見てからステップボーンカットを勧めてきたんだから、そちらの見立て違いよね。家族からも驚かれるような仕上がりになっているのに、謝罪の言葉もないし、狙った通りってなに?』と相当イラっとしましたが、私も大人ですので、
「そうですか。では、私の髪のせいだとしても、このままでは日常生活に支障がでているし、とても困っています。なんとかなりませんか。」
と食い下がると、
「段差がついている部分を切って短くそろえればまとまりやすくなります。これくらい。」
と、耳下くらいの長さを提案されました
「いやいや、それでは結ぶこともできなくなる。短くしたくないと事前に伝えましたよね。それ以外の解決法は?」
など、なんやねんそれ状態なやり取りの末、耳下までは無理としても、とにかく短くしないとどうにもならないとのことで、人生最大くらいに短くきることに。
結果、毛先のスッカスカばっさばさな部分はなくなりましたが、全体におかしなバランスに。
これ以上ねばっても、これ以上良くしてもらうことは無理だろうなとあきらめました。
最後、お店を後にするときに、一応「お会計は?」と聞くと、
「いえ、お代は結構です」と。
当たり前じゃん。と思いながら、どうにも気が済まなくて
「美容院でこのような結果になったのは初めてでとても驚いたし困りました。
特許技術とおっしゃるのであれば、髪質を見て適性を判断してほしかったし、これはやはり失敗だと思います。」とお伝えしたら、やっと「すみませんでした」と謝罪の言葉がでてきました。
その日から数か月は毎日髪を一つに縛る生活。
セミナーなど、おしゃれして出かけたい日でも、髪を下ろすことはできませんでした。
数か月たって、だいぶ伸びてきたころ、
10年以上通っている美容院を訪問。
ステップボーンカットの悲劇のことを説明したところ、
短く切られてしまった部分に縮毛矯正をかけつつ、全体を整えてくださり、
無事、髪が下せる生活に戻れました
向山さんありがとう
それ以降、変な浮気はしないで、同じ美容院に通い続けています。
得た教訓:自分の知らない新技術は疑ってかかろう
そして、その教訓は日常診療にも活きています。
患者さん自身がイメージして下調べしてきた以外の施術をお勧めする場合には
充分な説明はもちろんのこと
「事前に考えてきた内容と違う内容のご提案になりますので、今日は施術をしないで、よく考えてから後日改めて施術にいらしたらいかがでしょうか」
と、日を改めて再考する時間をとるように提案するようにしています。
もちろん、私はちゃんと 患者さんのお顔立ちや肌質などを総合的に判断して適した施術しかお勧めしていませんが、予定外の施術をする際には慎重にしすぎて困ることはないからよく考えて納得してから受けてね、というご提案です。
あー、なんか、書いたらスッキリしたわー
美容院の批判をしたいわけではないし、私以外のお客さんは上手にカットされていると思うので、キーワード検索で探そうとしないでね