筋肉の動きを止めるボトックス。
シワ対策だけではなく、歯ぎしり対策など、いろいろな用途で使われます。
当院では、問診で
これまでに受けたことがある美容施術と、
その結果がどうであったのか
をお伺いするようにしています。
美容施術で最も件数が多いのはやはりボトックスですので、ボトックスをやったことがあると言う方は多いです。
残念ながら、そのすべての方が満足した結果になっているわけではありません。
ボトックスで嫌な思いをしたと言うエピソードのナンバーワンはやはり「おでこ」。
「おでこにボトックス打ったら目元が重くなってしまって、何ヶ月も辛い思いをした」と言うエピソードがよくあります。
おでこ以外で多いのが小顔ボトックス(エラボトックス)に関する嫌な思い出。
顔を小さくしたくてとか、歯ぎしりを良くしたくて、など目的は様々ですが、ボトックス(エラボトックス)を打ったことによって、顔がたるんだり、笑いにくくなったと言われることがあります。
小顔ボトックスでターゲットになる筋肉は咬筋。
図の赤い矢印の大きな筋肉です。
いわゆる「エラが張っている」といわれるお顔立ちの場合、骨が角ばって出ていることもありますが、その上に乗っかっている咬筋が肥大して大きなボリュームになっている場合、この筋肉にボトックスを打って使えなくすることで、ボリュームを減らすことができます。
この筋肉が肥大している方は、歯ぎしりをしたり、歯を食いしばる癖のある方が多いです。
そのままにしておくと、歯が割れてしまったり、顎が痛くなったりすると言う二次災害もあり得ますので、今では歯医者さんで小顔ボトックスを打つところも多くなってきているようです。
でもね
「この大きな筋肉に打てばいいんでしょう?」みたいな感じで適当に打ってしまうのはNG❌
ボリュームを減らしたい部分と、
ボリュームを残したい部分を
しっかり見分けて、打つ。
針の深さも考えて。
もちろん笑う筋肉には届かないように。
教科書通りに打てばいいってわけじゃないんです。
たかがエラボト、されどエラボト。
こだわりを持って注入すれば、形態としても良い結果が出るし、歯も守れるし、非常に良い施術だと思います
ボトックスで嫌な思いをしたことがあると言う方も、ボトックス自体を嫌いにならないで、ぜひ再チャレンジしていただきたいと思います