今日から何回かにわけてスレッドの話を書こうかと思っております。

とてもありがたいことに最近忙しくて、なかなかブログを書く時間がとれず、

途中で連載が途切れる恐れが、、、、

って最初から弱気ではいかん!

 

とりあえず、スタート~

 

 

当院で何年も前から愛用しているGコグ

全国的にみると採用しているクリニックが少ないように思いますが優秀な糸だと思います。

その特徴を挙げると

①PCL製 (24~36カ月で生体内で溶ける)

②特殊なプレス加工

 

こんなかたち

 

それぞれの段差が双方向にひっかかるようになっているので、

スレッドを挿入して、外筒(カニューレ)を抜いた位置で固定されます。

あとから引っ張って位置を変えることができないのと、ひっかかりが強いので、

初心者向けではないですね。スレッドに慣れてから使うデザインだと思います。

 

仕上がりの特徴というか利点は

①自然な仕上がり

②痛みが少ない(チクチクしない)

 

 

それに対して、アルテミスの特徴は

①PDO製 (6か月で生体内で溶ける)

②特殊な形+メッシュ

 

こんなかたち

ここで注釈。

アルテミスは現在 PDOとPLLA(18か月で吸収)の2種類が流通しています。

そして、アルテミスと同じ形状のBNLS3DMeshにはPCL製も出ています。

当院では、私がこの形状の糸を採用したいと思った理由を最も的確に満たしているのがPDO製のものなので、PDOだけを採用しています。

 

特殊な五角形のコグが同じ方向を向いて並んでいて、糸の中央で向きが変わります。

そしてその周りをメッシュが取り囲み、メッシュが圧着されています。

Gコグと違って、あとから引っ張って位置を変えられるタイプの糸です。

(それが良いか悪いかは別として)

お顔の頭側から挿入するやり方が主だと思いますが、下から入れることもできます。

 

仕上がりの特徴というか利点は

①ぐいっと引っ張ることができる

②痛みが少ない ※Gコグよりは痛い

 

 

このように異なる特徴をもっているスレッドですので、

この2種類をミックスして使うと良いのではないかと思い、

アルテミスを採用したわけです。

 

でも、ミックス以前に、それぞれの糸の力を直接比べてみたいよねってことで

左右同じデザインで、右頬にGコグ、左頬にアルテミスを入れさせていただきました!

特殊なオーダーにご協力いただいたモニターさんに感謝ですラブ爆  笑

 

では、その結果はまた明日