上口唇の上、つまり、鼻の下。
口をすぼめたときのシワが気になるというご相談に対してボトックスを使用するクリニックもあると思いますが、私は反対派です✖
ガミースマイルなど、限られた症例で、ほんの少し使用することはありますが、
本当に慎重に、少量です。
ボトックスが効きすぎて困る部位で一番有名なのはオデコですが、
ボトックスが効きすぎて一番日常生活に支障があるのは 上口唇だと思います。
日本の食文化でけっこう大切な動きである「すする」動作ができない
ストローが吸えない
発音(とくに英語)が難しくなる
鼻の下が伸びて、のっぺりする
など、悪影響が大きすぎる
そもそも、なんで年齢を重ねるとシワが目立ってくるのかを考えてみましょう。
唇をすぼめる、という動作は赤ちゃんでもできますよね。
でも、シワはできない。
じゃあ、年をとってくるとなんでシワが入るの?
すぼめるチカラが強くなるから?
そんなことはありません。
原因は口回りのボリュームロスと肌のハリの低下です。
では、それをボトックスで、つまり、動きを少なくすることで解決しようとするのではなく、
ボリュームの回復で解決するほうが理にかなっていますよね。
ボトックスではなく、ヒアルロン酸の出番です
何回か紹介している症例ですが、、、、
注入前の真顔と唇をすぼめた顔
上下の唇(赤唇部分)に合計0.5ccのヒアルロン酸を注入した後がコチラ
口の動きは妨げずに、シワが減っているのがわかると思います。
口をすぼめたところだけを並べてみると一目瞭然。
私の大好きなボトックスが 不適切な使用方法によって汚名を着せられるのは腹立たしい
安易に「うごかなくすればシワ減りますよ~」なんて考え方は言語道断。
ナチュラルに動きながら美しくならないと意味ないです。
ボトックスは適切な場所に、適切な量を打ちましょう。
そうすれば、世界中がボトックスのファンになるはず