さてさて、口周り編です。
美しく笑うと言う事は実は結構難しい。
有名な女優さんでもあっても同じです。
お化粧品のCMやドラマではとってもきれいに笑っていても、バラエティに出ると変な笑い方をしていることがよくあります。
そこがバラエティー番組の面白いところでもあるのですが…
笑うと言うことに関わる筋肉は山ほどあります。
口まわりの上の方の筋肉を示すとこんな感じ。
さらに下の方にはこんなかんじ。
ここでは筋肉名が書かれていませんが、顎先の梅干しシワを作るのはオトガイ筋といいます。
ざっくり言うと、上のほうの写真が笑っている顔で、下の方が不機嫌な顔だと思いますが、実際は笑っているときにも、口元の下のほうの筋肉も関与しています。
いわゆる
「口角を上げたいんです」
といったご希望いただく際には、
口元を下に引っ張る筋肉を抑えるだけではなく、唇を上に上げる筋肉のコントロールも必要になったりします。
筋肉が一つ一つ独立しているわけではなく、連動して動くので厄介なんですよね。
さらに言うと、、、
眉間にしわを寄せると自然に口元がへの字になってしまったり、と上顔面と下顔面も連動するのでさらに厄介です
「美しく笑いたいんです」
と言うご要望を叶えるためには、
目元だけではなく口元、さらには首や咬筋への施術も必要になることがあるのです!
こうなってくるとバランスボトックス48単位でも収まらなくなる、、、。
他の先生のブログでボトックスを紹介してる時に、ビフォーアフターがとっても美しく変わっていて、
「ボトックス顔全体に150単位打ちました」
みたいな症例があるのはこういったことです。
「だからたくさん必要なんだよね!」
で終わってしまうと、
バランスボトックスの上手な使い方の紹介にはならないので…
実際には、お目元と合わせて口元にも施術をして48単位で抑える場合には、
上唇鼻翼挙筋とオトガイ筋と口角下制筋に打たせていただくことが多いです
眉間やおでこ目元のシワを気にする方の方が圧倒的に多いので、目元は全く打たずに口元だけを打つと言う事はあまりないですね。
ボトックスのリピート間隔には諸説(?)ありますが、私としては理想は3-4ヶ月おきだと思っています。
「がっちりと止めて長持ちさせる」のではなく、軽めにバランスよく、
「自然な表情を残しながらちょこちょこメンテナンスをする」というのが他人からの印象もブレにくい、ナチュラルな美しさだと思います