シワのコントロールに欠かせないボトックス。

 
美容医療が広まり、全国的に施術数が増えていますが、それに伴って、合併症の事例も増えています。
 
インターネットをみると
「ボトックスで失敗された!」
という書き込みも多いですし、
当院にいらした患者様からそのような体験談を聞くことも時々あります。
 
「ボトックスの効果が切れるまで待つしかない」と悲観して数ヶ月待っていたという事例でも、詳細を聞くと、ボトックスの調節で改善できそうだったなあと思われる事例も多いので、やはり施術したクリニックに足を運び、経過を見てもらうことが大切だと思いますニコニコ
 
しかし、ときには
「こりゃあボトックスが切れるまで待つしかない」という事例もあります。
 
その一つが、カシンカセイキンへの誤注入です。
《下唇下制筋》と書きます。
笑顔をつくったときに下唇をいいかんじに下に引っ張ってくれる筋肉です。
 
「アゴの梅干しシワにボトックスを打ったら
笑顔がひきつって笑えなくなりました。」
というお悩みです。
 
アゴまわりの筋肉は層構造になっているので、位置がズレると目的と違う筋肉に効いてしまいます。
 
7年前くらいにわたしが自分の顔で実験した写真がコチラ。
矢印側の下唇下制筋にボトックスを打ちました。
笑おうとしても下唇が下がりません。
 
 
なぜこんな実験をしたかというと、、、
とあるセミナーに参加したときに
「片側の下唇下制筋麻痺が発生したら、もう片方にもボトックスを打つと治せる」と断言していたドクターがいらっしゃいまして、
そんなハズなかろうと思いながらも自分で試してみたわけです。
 
結果は、、、
両側が麻痺して左右差はなくなったけど、
唇を内側に巻き込んだ状態になり全く笑えませんでしたあせる 
セミナーで言ってることが真実とは限らないことを実証。
 
で、どうしたかって?
口を閉じて微笑むと目立たないので、モナリザのように微笑みながらボトックスが切れるまで過ごしました(笑)
 
ちなみに、わたしが施術した事例で下唇下制筋麻痺を生じたことはありませんので、この実験も無駄じゃなかったかも??
 
※ 施術後の患者様全員に結果をご報告いただいているわけではないので、もしかしたら、、という不安も残りますが、、、。
 施術後に気になることがあれば是非ご連絡ください。