哲です。
どこから話そう。
そう、僕が元々バス釣りは完全なオカッパラーで、ボートでバスを釣るなんてことは想像もしていなかった頃。遠い過去のように思えるけどたかだか6年ほど前の話だ。
当時の僕は40を過ぎてからバス釣りというものに出会い、誰からも教えを得られず日々苦悶していた。
上州屋で買ったワゴンセールのチョイ投げ用の竿とリール。確か¥1980、糸は最初から付いていた3号のナイロン。
初めて釣った時のルアーは2インチのワンナップシャッド、たぶんマスばりをチョンがけでボイルに投げた。
20cm程のまめバスだった。
相模川猿が島。
その時の衝撃は今でも忘れない。
あんな生命感のないものに魚が食いついてくる…
しかしそれから3ヶ月は1匹の豆バスも釣れないままほぼ毎日のように通った。
40過ぎたおっさんが、¥1980で買った竿とリールで、周りからは相当変に見えたに違いない。
ネットや本で聞きかじった情報でスモラバを手にし、アライブシャッドをトレーラーに猿が島に向かったのはそれから三ヶ月後。
初めて釣った30up、34cmだった。
どこにどんなふうに投げたかはよく覚えていて、最初「あれ?雑巾でも引っかかったかな?」と言った感触が最初の当たりだった。
その直後の猛烈な引き、そこからはよく覚えていない。
ただ釣り上げた魚は34cmあった。
最初に豆バスを釣ってから3年の月日が流れる間、僕は猿が島に同じタックルで通い、様々なルアーを用いて、年間3本ほどの40up、10本ほどの30upを釣れるまでになっていた。
しかし、納得のいく釣りは全くできていなかった。
なぜ釣れたのか?
なぜ釣れなかったのか?
それが分からないままの3年。
SNSからの偶然で師匠や、相模川で釣りをしていた人から釣りを教えてもらうことが出来、サイトを知り、ベイトタックルを知り、知識が増えて行った。
そんな中で初めて「これは釣れたんじゃない、釣った!」という状況にたどり着いた。
今の僕は、そこがスタートなのかもしれない。
それからしばらく時が過ぎ、ある少年と出会った。バスプロを目指している中学生。
その頃の僕はボート釣りに対する漠然とした憧れみたいなものを持っていた。
彼が僕を最初にボートに誘ってくれた。
その彼から初めて
モーターガイドツアーシリーズ82lbの話を聞いた。
とても高価なもので、希少価値が高く、なかなか手に入らないものなんだ、と、そんな話を聞いた覚えがある。
彼が偶然が重なって手に入れたエレキがそれだったのだ。
彼との釣りは楽しかったし、彼はとても上手だった。
しかしまだその頃の僕は自分のエレキで釣りに出るなんてことは想像もしていなかった。
それからしばらくしてある人に出会い、またその人がボート釣りに誘ってくれた、憧れの亀山ダムだ。
彼の勧めがあり、僕はエレキのセットを揃える決心をした。
それがまだほんの2~3年前だとは思えないほど昔の事のように思える。
最初に買ったエレキはリモコンで動くまるでおもちゃのようなものだった。
バッテリー2個とチャージャー1個を購入、バウデッキは彼がボートライフスタートの記念にとサウザーをくれた。
ラダーは自作した。
その翌年だったか、その彼に誘われて何となくマニアックスの大会に出場した、新利根だった。
準優勝した。
何より自分が一番驚いた。
それからが試行錯誤の連続だった。
片足で疲れるからと「乗れるん台」を使い、友達からサウザーの、片足デッキを「つかってないから」という理由でもらい、その友達からさらにミンコタを安く譲ってもらう。
大会に使うライブウェルも彼から譲り受けた。
マニアックスの大会は年間成績は6位に終わった、我ながらあっぱれだと思う。
でもその頃からふつふつと湧き上がるもの
ミドルデッキと24Vエレキが欲しい…
大会に何度か出るうちに他の人の装備がやはり気になるようになった。
ミドルデッキは足腰の疲れが全く違うだろうし、足元が広く使える、サイトもしやすくなる。
24Vはやはりそのスピードに圧倒された。
ミドルデッキについては前のブログに書いた通り、まだまだ手直しは必要だが自作できた。
そして24V。
そのために去年の夏から貯金してきた。
ちなみに2級船舶免許湖川限定は4月にとる予定が既に決まっていて入金も済ませてあるし、ロープワーク、実地テストの内容、問題集は全て頭の中に入れたので問題なく合格するだろう。(その後免許も手に入れました)
エレキの予算は15万を予定していた。
今年の夏が始まる前くらいにはなんとか貯金額が届きそうだ。
最近は既にモーターガイドツアーシリーズ82デジタルの話はちょくちょく聞いていて、それなりの知識も得ていたので、手に入れるならTR82vと決めていた。
中古で手に入れるならオーバーホールは必要だし、ほぼ全てのでまわっているものは45インチシャフトのためシャフトカットも必要になる。
その2つを予算に組み込むと本体は10万が限界だろう。
そう思っていた矢先に友人から「専門に扱うショップでオーバーホール済みのものが8万くらいで出る時がある」という情報を得た。
彼からはその後もメルカリやヤフオクなどの情報を次々貰った。
TR82vと出会ったのもヤフオクだった。
最初のオークションでは最後で競り負けたがそれが結果的にいい方に転がった。
もう1台出ていたTR82vは即決が10万円、いくつか質問をなげかけ結局即決価格で手に入れることにした。
しかしその相手、何だか聞き覚えがある珍しい名前。
「才須雄哉」
なんとJB桧原で活躍中のバスプロだったわけです。
才須さんにはほんとに気持ちのいい取引きをして頂きました。
バスプロがバスボートで使っていたTR82v、メンテナンスはバッチリでしょ!
一つ前のオークションでは惜しくも逃したけど、それより全然程度もよくしかもバスプロのお墨付き。
何があるかわからないものです。
到着して即座にシャフトカットに出しましたが、その話はまた次にでも。
才須さんありがとうございました!お会いしたことはありませんが同じバサーとして、遠くからではありますが陰ながら応援してます!