兼ねてから読みたかった
吉本ばななさんの「はーばーらいと」を
図書館で借りて読みました。
おそらくばななさんの小説の中でも
1、2を争うほど重い内容の小説だけど、
今日午前中に借りて一気に読んでしまいました。
ざっくり言うと、宗教2世の話です。
Amazonの感想でもあったけど、
もし読みたい方には前情報なしで読んでいただきたく、
極力ネタバレしない方向で書きます。
こちらの小説は希望の持てるかたちで終わるけれど、
現実的に考えてみると
悲しい話で終わっちゃうこともいくらでもある、
ということが垣間見えて
（そしてそれが歪曲して美談化されて終わるであろうことも。。。）
読みながら変な考えにじわじわと侵食されていくような絶望感もありました。
ですが、今読めて心底よかったです。
主人公側の人間関係の人たちが、
とても傷ついて生きてきた人たちだけど
しっかりとした考えを持ったチャーミングな人たちだったので
そこが救いになってる物語だったと思います。
最近読んだ西加奈子さんの「わたしに会いたい」もなかなか凄まじかったけど、
それを上回るほど、インパクトと重みのあるストーリーでした。
今回は図書館で借りたけど、
また読み返したいので買おうかな。