板ノ上デ | 真夜中ノ虹、途方ニ暮レル技術

真夜中ノ虹、途方ニ暮レル技術

記憶のあとがき。自由帳。それでもまぁ、なんとかなる日々。

早いもので、もう千穐楽目前です。劇場入りしたらあっという間に終わるのが舞台公演の常。もう何度も何度も経験してきたことだけど、やっぱり寂しい。この状況下で実現した公演だから今回は余計に。

有り難いことに、全ステージ満員のお客様と空間をともにすることが出来ています。チケットも完売。

今回は感染症対策の一環で、終演後、お客様になるべく早めに退館していただくようアナウンスで促しているのだけれど、今日のソワレ終演後はアナウンスが流れても拍手が一向に鳴り止まず、ダブルコールとなりました。今回はダブルコールはしないという暗黙の了解のようなものがあったので、予期せぬ事態に全員がバタバタと舞台に出ていくことになったのだけれど、あの時の出演者、スタッフ、そしてあたたかく迎えてくれたお客様、それらすべてを包んでいる劇場に流れていた特別な時間を決して忘れないでいたいと思った。
個人的に、役や作品について多くの発見があった回であったこともあって、役者が出てくるまで(そして再び退場するまで)ずっと拍手を送り続けてくださったお客様に本当に感動させられました。ありがとうございました。
そして今日に限らず毎ステージ、客席を半数に減らしているとは思えない熱量のある拍手をいただいていて、本当に有り難く思っています。

あと1回。いつも通り、また新たな発見をしていけるように生きたい。