ダンスの大好きな“妖精”は、
春が来るたびに
「ようこそ おひさまのダンス」
秋は
「くるくる まいおちる おちばのダンス」
冬は
「はらはら ふりつもる ゆきのダンス」
を踊っていました。
けれど夏は、そんなに踊ってばかりはいられません。「もりのなかは、たのしいことがいっぱいで(中略)いそがしくなるのです。」“妖精”は森を探検中、さっそく「おひさまのたまご」を見つけ、言葉のとおり忙しくなっていきます。
ベスコフの描くキャラクターの中で、私はこの“妖精”にいちばん惹かれます。とってもキュートでちょっと艶めかしい。腰まである長い巻き毛もおしゃれです。
(ベスコフのお話には“小人”がよく登場します。北欧の神話によると、小人たちは地下の穴に住み、鍛冶などに優れ、“妖精”は地上に住んで、小川や草花の世話をしていたそうです。)
最後の種明かしも見事です。
おひさまのたまご
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