『 おひさまのたまご 』 | クラバートのブログ

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2010~すきまの時間に読んだ大切な本たち(絵本・児童書中心)のなかから選んで、紹介します。小学校の図書室を16年勤務後、現在も読み続けています。

ダンスの大好きな“妖精”は、

 

春が来るたびに

「ようこそ おひさまのダンス」
秋は

「くるくる まいおちる おちばのダンス」
冬は

「はらはら  ふりつもる ゆきのダンス」

を踊っていました。

けれど夏は、そんなに踊ってばかりはいられません。「もりのなかは、たのしいことがいっぱいで(中略)いそがしくなるのです。」“妖精”は森を探検中、さっそく「おひさまのたまご」を見つけ、言葉のとおり忙しくなっていきます。

ベスコフの描くキャラクターの中で、私はこの“妖精”にいちばん惹かれます。とってもキュートでちょっと艶めかしい。腰まである長い巻き毛もおしゃれです。

(ベスコフのお話には“小人”がよく登場します。北欧の神話によると、小人たちは地下の穴に住み、鍛冶などに優れ、“妖精”は地上に住んで、小川や草花の世話をしていたそうです。)

最後の種明かしも見事です。

 

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