昨日、6月21日は「夏至」でした。
夏至といえば昼間が一年の中で一番長い日です。
陰陽のバランスを考える上では、非常に大切な節目です。
夏至は中医学では陽が極まる日となります。
これからが夏本番となりますが、今までは陽のエネルギーが増えてきたところ、夏至を境に陰のエネルギーが増えていく”転換期”にあたり、体調を崩しやすい時期とも言えます。
さて、夏は五行説で「火」にあたります。
盛んだった肝の気が徐々に弱まり、五臓においては「心」の気が盛んになります。
眠りが浅くなったり、イライラしやすくなったり。
心の乱れが起きやすい時期なので注意が必要です。
この時期から発汗も多くなります。
汗のかき過ぎには注意が必要です。
汗をかき過ぎると、「津液」とともに「気」(エネルギー)も消耗します。
そして、消耗した身体は倦怠感や息切れといった体調不良につながります。
また、発汗による水分の流失により循環血液量の低下や、血液がドロドロになり、心臓への負担も増えてきます。
汗のかき過ぎによる動悸やめまいは、「心」へのダメージです。
厳しい暑さが続く夏は、一年を通じて最も体力を消耗しやすい時期。
体調不良を感じたら症状が軽いうちに、しっかりと対処しておきましょう。
この季節を元気に過ごすためには、なにより日頃の健康管理が大切です。