梅雨入りしてからしばらく、雨もほとんどなく空梅雨かな?と思っていましたが、今日からしばらくは福岡でも天気は雨模様となりそうです。
繰り返しになりますが、中医学では梅雨時期に気を付けるべきものとして“湿邪”があります。
梅雨から夏にかけてのジメジメした湿気は体の不調を呼び込んでしまいます。
湿邪は脾胃に悪影響を与えることはこれまで述べてきました。
そして体内の水分の調節を行う脾胃が弱っていると、処理しきれなくなった湿は皮膚にも溜まってしまい、皮膚トラブルの原因にもなります。
湿邪が影響を及ぼすと、ジュクジュクする、下半身の症状が多い、慢性化しやすい、といった皮膚症状が出やすくなります。
湿邪は体内で痰湿を生む原因となりますが、この痰湿に熱がこもると湿熱を生じます。
湿熱はジュクジュクの浸出液型のアトピーに強く関与します。
滲出液の多いジュクジュクタイプの場合、患部が乾きにくくなるので皮膚の再生が遅れたり、とくに皮膚のバリアのダメージがひどい方の場合、黄色ブドウ球菌などの菌感染症のリスクも高まります。
アトピーの原因のダニやカビなども、湿度が高い梅雨時期には増えやすくなります。
体外・体内の除湿は皮膚疾患にとっても重要になります。
湿邪はべったりまとわりついて、なかなか離れてくれません。
漢方薬は水分代謝のバランスを整えるのにも役立ちます。
身体のどの部分が湿が溜まっているかなどによって対応する漢方薬は変わってきます。
漢方薬をお試しの際はお気軽にご相談ください。