パワーナップのススメ | 『日々の健康お役立ち情報とたま~に雑談』 糸島薬局 薬剤師コガのブログ

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五月になりました。すっかり気温も上がり、ポカポカとした陽気が心地いい時期です。お昼ご飯を食べたあとの昼下がりには、この陽気に当てられて、ついウトウト、眠気を感じることもあるかと思います。

 

昼食後の「パワーナップ(power-nap)」というものが、最近注目を集めているようです。パワーナップはコーネル大学の社会心理学者ジェームス・マース氏が提唱したもので、昼下がりのウトウトとした気分を吹き飛ばす戦略的お昼寝のことだそうです。日本でもこのパワーナップが注目されており、厚生労働省より発表された「健康づくりのための睡眠指針2014」において「午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をすることが、眠気による作業能率の改善に効果的」と述べられています。パワーナップは深い睡眠に入り込む前に目を覚ますことで睡眠を取りつつ目覚めのよさを実現します。お昼の早い時間にパワーナップを行うことで、午後の業務も効率を落とさずに進めていけるというわけですね。

 

そのやり方のコツとして、「正午から午後3時までに取るということ」「眠る時間は30分以内であるということ」。また、「カフェインを摂ってから眠ること」などが挙げられています。コーヒーなどでカフェインを摂取してから効果が出てくるまでの時間が30分ほどと言われていますので、寝る前に飲んで、起きるタイミングでカフェインが効き、目をすっきりと覚ましてくれるとのことです。

 

ところで、中医学には子午流注という時間と身体の関係性を示す考えがあります。お昼の午の刻(11時~13時)は「心」経が旺盛な時間帯とされており、血液を全身に巡らせる「血の運行」が盛んになります。心はそのポンプ力で血を全身に送り、精神を安定させる働きももっています。12時は陽の頂点であり、この時間帯は陽から陰への転換点です。この時間には激しい運動などは避けゆったりと過ごし、短い睡眠をとることで、心臓・神経・脳を養うことにも繋がります。12~13時ごろまでにパワーナップを取り入れることで効果が上がるかもしれませんね。

 

お昼休みにパワーナップを、眠気・疲れ対策に取り入れてみてはいかがでしょうか。