本日、2月3日は節分です。
節分とは、季節の移り変わるときを意味します。
以前は、二十四節季の立春・立夏・立秋・立冬、それぞれの前日を節分と読んでいたそうです。
二十四節気は、1年の太陽の黄道上の動きを視黄経の15度ごとに24等分して決められており、太陰太陽暦という太陽の動きをもとに季節を定めたものです。
そして、この太陰太陽暦は現在「旧暦」と読んでいます。
その中でも立春は、二十四節気の一番最初にきて、年の初めとされていました。
そのため、現在一般的に言われる立春の前日が2月3日の節分として今も残っています。
すなわち、旧暦では本日2月3日の節分は大晦日にあたるわけです。
節分、つまり季節の変わり目には邪気が入りやすいとされていました。
旧暦において、新しい年に邪気を払い福を呼び込むための行事の一つが豆まきです。
節分には豆をまきます。
これは中国の習俗が伝わったものとされています。
豆は「魔滅(まめ)」に通じ、無病息災を祈る意味があります。
昔、京都の鞍馬に鬼が出たとき、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけて鬼を退治したという逸話が残っています。
「魔の目(魔目=まめ)」に豆を投げつけて「魔を滅する(魔滅=まめ)」に通じるということです。
地方により落花生を撒くところもあるようですが、豆まきには炒った豆を用います。
なぜなら、生の豆を使うと拾い忘れた豆から芽が出てしまうため縁起が悪いからです。
また、「炒る(いる)」は「射る(いる)」にも通じます。
そして、鬼や大豆は陰陽五行説の「金」にあたります。
鬼の持つ金棒はその象徴です。
大豆もその硬さから「金」に属します。
五行説では事物の構成要素が「木」「火」「土」「金」「水」の物質からなるとされます。
「木」が「火」を生み、「火」が「土」を生み、「土」が「金」を生む…。
このような相互を生み出す相生の関係と、
「水」が「火」を克し、「火」が「金」を克し、「金」が「木」を克す…。
といったような相互を抑制する相克の関係が理論の中心です。
「金」である鬼を封じ込めるため、「金」の作用を滅する「火」で大豆を炒るのです。
そして最後は、豆を人間が食べてしまうことにより、鬼を退治した、ということになるそうです。
東洋医学の考え方は、結構色んな風習に入ってます。
今日のブログはちょっとした「豆」知識でした。