「事八日」(ことようか)という風習が日本にはあります。
12月8日と2月8日の年2回行われるそうですが、一方を「事始め」(ことはじめ)、他方を「事納め」(ことおさめ)ということもあるようです。
年を司る神様を年神様といいます。
年神様を迎えるために正月行事の準備を始めるのが12月8日の「事始め」、年越しの「神事」が始まる日です。
そして、後片付けもすべて納めるのが2月8日の「事納め」です。
こうして神様に関する一連の「事」が終わると、春を迎え田畑を耕す時期となり、人々の日常が始まります。
人の日常生活、すなわち農耕が始まる「事始め」が2月8日です。
そして、農耕の「事納め」が12月8日とされます。
年神様を迎える正月という神事の期間と、人の農耕の期間とに分けるとき、一方の始まりの日はまた一方の終わりの日になるのです。
「事納め」なのかどうかは置いておいて、忘年会シーズンにもなっていきます。
「事始め」、新年の年神様を迎える準備をそろそろはじめる時期になります。
年末に向け、何かと慌ただしくなってくる時期ですが、体調を整えてしっかり乗り切っていきましょう。