こんにちは。
糸島薬局の古賀です。
漢方・東洋医学では、
夏は火に属し、五臓でいう心に対応し、
五志は「喜」、五味は「苦味」に対応します。
夏の暑さは暑邪となります。
暑は陽の邪、心臓は陽の臓器。
陽の邪は心臓に入ります。
心臓は身体の中でポンプの役割。
血を回して平均的に体温を保つ為にポンプを稼働させます。
暑いと心臓に負担がかかってきます。
汗は陽気を発散するときに出る液です。
五行では火に属します。
汗を出すことで、人の体は熱を発散しています。
熱を発散できないでいると、体には熱がこもり、
焦げ臭いにおいを放ち、顔が赤くなってきます。
現代ではエアコン、扇風機など環境が整っている分、
陽気の発散が中途半端にしかできず、
身体に熱がこもった状態になりがちになります。
夏を夏らしく過ごすこと、
もちろん熱中症対策も必要ですが、
自分自身の熱を発散できる力をつけるのが夏では必要です。
夏、気持ちのよい汗をかくことは、
発汗作用で余分な身体の熱を取り、
体温の調節や、
老廃物を出すことにつながります。