「つけない」「ふやさない」「殺菌する」食中毒対策 | 『日々の健康お役立ち情報とたま~に雑談』 糸島薬局 薬剤師コガのブログ

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こんにちは。

糸島薬局の古賀です。

 

5月も今日で終わりですね。大分気温も上がり、蒸し暑くなってきました。

 

梅雨の時期は食中毒も増えます。毎年のように、飲食店がらみでも食中毒の報道がありますよね。じめじめとして蒸し暑い日本の梅雨は、食中毒の原因となる菌にとって活動の絶好のチャンスなんです。

 

食中毒とは、食べたことによって中毒が出る様々な症状の総称です。

食中毒の種類には、

①細菌性食中毒・・・細菌(の出す毒素)の摂取による

②ウイルス性食中毒・・・ウイルス感染したものの摂取による

③化学性食中毒・・・農薬や添加物などの化学物質、腐敗で発生した有害物質の摂取による

④自然毒食中毒・・・ふぐ毒や毒きのこなどの毒性による

これらの分類があります。

 

気温、湿度が上がる梅雨には①細菌性食中毒が増えてきます。

なお、ウイルスは一般的に寒さや乾燥に強いといわれ、秋から冬にかけて②ウイルス性食中毒が伸びます。

 

細菌性食中毒の予防には「つけない」・「ふやさない」・「殺菌する」が基本。食中毒の原因になる細菌は肉眼では見ることができないので、日頃から上手に食中毒対策をとる必要があります。

○調理前、食事前の手洗いは必ずおこなう

○料理に使う食材は低温で保管する

○食品の中心部までしっかり加熱する

○まな板、包丁、ふきんなどは熱湯や漂白剤で殺菌する

○食品と調理器具・容器を分けて作業・保存をおこなう

○調理後の料理は早めに食べる

 

食物を75℃以上、1分以上の加熱で殆どの食中毒菌が失活しますが、一部、更に高温、長時間加熱しないとダメな毒素も有ります。殺菌の基本は芯までしっかり火を通すことです。

 

生肉をさわった手でそのまま生野菜を盛り付け、なんてことをしたらヤバいですよ!調理中もこまめに手を洗いましょう。

また、手をケガなんかしててもリスクが高まります。傷口には黄色ブドウ球菌という細菌がいます。手をケガしている場合には火を通さず調理するものは控えたほうがいいですね。

 

細菌は30~40℃を好みます。食事も温かい状態から冷めてしまうと菌も繁殖しやすい温度になってしまいます。冷めた料理は必ず温めなおすようにしましょう。電子レンジでの加熱も、しっかりむらなく加熱できるように、一度取り出して混ぜて再加熱、といった工夫を行うとなお良しです。

 

上記の工夫をおこなって、梅雨の食中毒を撲滅しましょう!

 

ハンバーグもしっかり火を通しましょう