こんにちは。
糸島薬局の古賀です。
突然ですが「身土不二」という言葉をご存知でしょうか。
もとは仏教用語で「身」(今までの行為の結果=正報)と、「土」(身がよりどころにしている環境=依報)は切り離せない、という意味です。 「身土不二(しんどふに)」と 読みます。
そこから、「地元の旬の食品や伝統食が身体に良い。」という意味で、大正時代に「食養会」が創作した食養運動のスローガンとなりました。読みは「身土不二(しんどふじ)」。
身体は、食べ物を含め、 空気、光、音、熱、湿気などさまざまなものを環境から取り入れ、影響を受けています。とくに食べ物は身体の中で消化され自分の血となり肉となるものです
環境と身体は密接な関係にあります。
食べ物も適切な取り入れ方をしなければ、身体が環境に適応することができません。人がその場の環境になじむには、その土地柄、その季節に合った食べ物をとることが大切なのです
その土地でとれたもの、その季節に自然にとれるものを中心に食べていくことで、暮らしている場所の気候や風土に適応し、季節の変化についていくことができます。
たとえば熱帯の作物や夏の野菜は、人間が暑さに対応しやすいような、身体を冷やしてゆるめる働きのあるものが多いです。熱帯産のバナナやパイナップルを食べたり、夏にとれるトマ トやキュウリを食べると身体は冷やされます。
冬場にこれらを摂ると、身体が冷やされて具合が悪くなってしまうかも知れません。逆に、夏に摂ることで、身体に籠る熱を逃がしてくれるのです
4月から5月にはキャベツやレタス、ぜんまい、たけのこ、そらまめ、ごぼう、にら等の野菜やいちご、夏みかん、グレープフルーツ等の果実などが旬を迎えます
意外にも、鶏卵の旬も4月とのことです。 産卵数の減る冬に母体内で熟成されておいしくなるそうです
大事なのは「いつ、なにを食べるか」です。
旬のものを積極的に摂っていきましょう。