糸島薬局の古賀です。
本日は新月です。
月の満ち欠けと自然界は実に密接な関係にあります。

月の引力は海面に影響を与え、潮の満ち引きを作り出します。
珊瑚やウミガメは満月の夜に排卵をします。

女性の方は人間も月経は月の周期と連動していることを実感できると思います。
周易学説では新月から月が満ちていく過程で、
陽気が生まれて次第に強くなっていき、
満月の時に最も陽気が満ちるとされ、
また、満月から月が欠けていく過程で、
同様に陰気が生まれて、
新月時に陰が最も旺盛となると考えられています。
月の満ち欠けは月経に限らず、人体に影響を与えると考えられています。
すなわち、満月時には気血充実、抵抗力最強の状態であり、

新月時には気血最弱、抵抗力が最も弱い状態と考えられます。

古来より月と人間の関係は密接です。
たとえば、内臓や身体の部位を指す文字は、殆んどが「肉月」か「月」の文字を含みます。
肝臓、膵臓、脳、胸、肺、胴、脚、腰、胃、骨・・・etc.
欧州では狼男は満月に向かって吠える、ドラキュラは満月の夜に現れるなど、少しオカルティックなイメージを持っていたようですね。
lunaticという単語が「狂人、狂気じみた」という意味ですが、このlunaはラテン語の月です。
月は人間の精神にも影響があると考えられていたのかもしれません。
人間の身体は年齢差はありますが約70%が水分です。
地球の海と陸の割合は約7:3です。
いうならば、人体は小さな地球のようなものですね。

月が直接人間にどのような影響を与えるかは科学的に未解明だそうで、
現在も様々な論文が発表されているようです。
それでも、やはり上記の様々な事例を鑑みると、
月と人体は密接に関係しているのでは、と思います。
