糸島薬局の古賀です
以前の記事 で
春と肝の関係について書きました
「肝は疏泄をつかさどる」
肝は疏通と宣泄
すなわち
すみずみまで機能を通行させること
「気」の推動作用をつかさどっています

ストレスや心配事などが続くと
気のめぐりをコントロールする機能が乱れ
気の流れが滞ってしまいます

イライラや憂鬱
さまざまな症状があらわれるようになります
この状態を「気滞(きたい)」と言います
春は肝の季節
肝が影響を受けやすく
気の巡りが悪くなる「気滞」に注意すべきです
そして
東洋医学において
太極拳などの呼吸法は気を取り込み
めぐらせるための方法です

息のしかたによって
心や身体の機能を向上させることを目指しています
さて
以前のメラトニンの記事 で春先は
トリプトファン→セロトニン→メラトニンの機構が
乱れやすい環境にあるという事を書いています
先日の記事 では呼吸法が
セロトニンの分泌に関わるという話をしました
言うまでもなくセロトニンは重要な神経伝達物質で
神経精神状態の調整にも関与します
なんとなく線が繋がりますね


西洋医学も東洋医学も
それぞれの見方がありますが
自分の心身の状態や健康維持には
多角的に見て考えていくことが肝要かなと思います