糸島薬局の古賀です
先週は
忘年会

や
友人の結婚式

などで
肝臓を酷使した一週間となりました
もちろんお酒がはいったわけですが
最近はお酒のカロリーや糖質
プリン体の事も含め
醸造酒より蒸留酒を好まれる方も増えているようです
ウイスキー・ブランデー・焼酎といったものが蒸留酒です
エチルアルコールは燃やせばよく燃えるカロリーの高い物質です
しかし我々の体はそれを栄養として利用することはほとんどありません
アルコールはそのままで体内に存在すると危険な毒物ですので
アルコールを摂取すると
肝臓は全力でその分解に集中します
まず肝臓で分解されてアルデヒドという代謝物になり
それがさらに分解されて体外へ排出されます
一方
ブドウ糖は我々の身体にとって重要なエネルギー源です
我々の体はブドウ糖を作り出すために「糖新生」という過程を経ることで
脂肪や筋肉からブドウ糖を作り出します
だから糖質を制限することは
主として肝臓で脂肪を使用しての糖新生を促します
その結果
脂肪を消費し痩せることになりますが
この間はブドウ糖供給にも問題がありません
ところがアルコールを過剰に摂取すると
肝臓は糖新生を後回しにして
アルコールの分解にその機能を集中することになります
その結果
身体に必要なブドウ糖を供給することが出来なくなってしまいます
肝機能の許容範囲を超えて深酒をした翌朝には
糖新生が追い付かずに低血糖になり易くなります
なお
標準的な体格の男性ではアルコール量にして一日25g以下が良いとされます
これは
ウイスキーならダブル一杯60ml
25度の焼酎なら100mlです
結局
飲み過ぎは肥満の元や生活習慣病の原因となりますので
節度を持ってアルコールと付き合うことが大切ですね