糸島薬局の古賀です。
ソフトバンクホークスが優勝、連続日本一を決めましたね!(^o^)v
Jリーグも11月までですので、夏に熱狂したスポーツがどんどんシーズンオフに突入します。
(アビスパも今年は頑張ってますね!)
個人的にはプロ野球が終わると、まさに秋深まれりという時期という感じがします。
今回は、秋の食材第4弾として、柿を調べてみます。
柿は10月中旬から11月に出回ります。
俳人の正岡子規が明治28年の10月26日から奈良旅行に出かけ、その旅先で
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」
という名句を詠んだことにちなんで、10月26日は、全国果樹研究連合会が制定した『柿の日』に制定されたそうです。

身体によい「柿の食べ方」
そんな今が旬の柿ですが、どのような効果があるのでしょうか。
秋から冬にかけては空気が乾燥してきます。
乾いた空気は燥邪となり、肺を犯します。
そうすると、乾いた咳が出るなどの呼吸器の症状、肌荒れや肌の乾燥などの症状を呈します。
それに加えて尿が少なくなる、便が固くなるなど、体の水分が不足している症状がでてきます。
そして、柿は陰を養う食材です。
陰とは漢方では体液や血肉のような物質的なものを指します。
すなわち、柿には陰により身体を冷やし熱を収めて喉の渇きや肺を潤し、炎症を抑え咳を止める効果があります。
柿はこの身体を冷やす「寒性」の作用があるので、顔が赤くいつも熱っぽい人で高血圧の方や、酒飲みでよく怒る上司の方、いつもイライラしている方などには、とても良く合います。
ただし、色白で美人タイプの冷え症の方は、冷やしすぎると良くないので控え目にしましょう。
柿には鼻、喉の粘膜を健やかに保つビタミンAや風邪予防や肌の調子を整えるのに役立つビタミンCが豊富に含まれています。
そして、熟した柿はアルコールデヒドロゲナーゼを含み、アルコールの分解を促進しますので、二日酔いの予防にも効果があります。
柿1個(約160g)食べれば、妊婦に必要とされる1日分のビタミンC推奨量110mgを超えて補うことが出来、また、体の代謝を促してくれるマンガンも豊富に含まれていて、妊婦の1日に必要な推奨量の約20%にあたる約0.8mgを摂取することができるそうです。
冬に向けて、インフルエンザの予防接種、うがい、手洗い、マスクなどの予防策に加えて、柿を日々少しずつ食べていれば風邪をひきにくくなり、また風邪をひいたときの免疫力を鍛えることができます。
(つづく)