お婆ちゃんになっても | 「ビンテージ家具ショップKio」女性店長のDiary

お婆ちゃんになっても


再びオープン当時の画像を引っ張り出してきました。

「ビンテージ家具ショップKio」女性店長のDiary


個性的なモノ同士をミックスさせても、
モダンな感じに仕上げることが出来ますよ~ということを伝えたくて作った(だったと思います、、)コーナー。

それと、異質なモノ同士がぶつかりあうことで生まれるダイナミズムも実例で示してみたかった。

このコーディネートの場合、デンマークのチェストが全体を整えるスパイスになっています。

ふつう、モダン×デコラティブのミックスって、
デコラティブなほうをスパイスに使うことが多いですが
こちらはその逆です。


それにしてもKio立ち上げ当初って、
店内でこんなコーナーが作れるくらいモノが少なかったんだなあ。

セレクションも今とはだいぶ違うし・・・。


モダン家具をやめたのは、嫌いになったからではありません。
今でも好きです。

Kioを作るきっかけになったことのひとつに
目黒通りに住んでいたときに、自宅で使っているミッドセンチュリーの椅子に合わせるテーブルを
「モダンではなくて、ペイントが剥がれ落ちたようなアンティークのがいいな」と思って探しても
なかなか出会いがなかったから、
「じゃあそういった“足りない”モノの揃う店を作ろう」と思い立ったというのがあります。

素晴らしいモダン家具を品揃えされている店がたくさんあるのだから
自分はかつての自分のような思いを抱いている人たちの側に立つことに徹しようと。


それこそ最初の頃は、
売れたからといってもほんとうにこれが確かな感触なのかどうか、
たまたまだったんじゃないか・・って、よく分からない感じでした。

けれどそのうち二ヶ月にいちどのペースで買い付けに出ても
商品が足りない事態が起こり始め
やっと「やっぱりニーズがあったんだ!」と実感することが出来たのでした。

インターネットで発信出来たこともすごく大きいと思います。

今ではお客さまのほうから
「Kioさん、これをずっと貫いてくださいね」「お婆ちゃんになっても続けてほしいです」
こんなふうによく言われます。

身が引き締まりますね・・・。


10周年という節目でもないのに、
どうも今回のアニバーサリーは、思い起こすこと、思い入ること様々です。

8年前に“足りない”と思ったモノでも、今は充足しているといったことだって多々あるでしょう。

未来のニーズに向けて・・・。
Kioに出来ることを突き詰めていきたいと思います。