3月19日、日銀の金融政策決定会合においてマイナス金利が解除されました。

しかしながら、ドル円相場は円安に向かったまま。

 

一時は1ドル147円程度にまで円高方向へ進んでいたのですが

海外取引再開は更に遠のくこととなりました・・・なぜ、円安へと再び向かったのか?

 

もちろん、米国で未だにインフレが完全には沈静化しておらず

3月20~21日、米国連邦公開市場委員会で今年の利下げは3回と維持される一方で

来年の利下げは4回から3回へと減らされた影響もあるでしょう。

しかし、最も影響が大きかったのは、やはり、日銀が

「当面、緩和的な金融環境は継続する」と強調したためでしょう。

量的緩和=日銀による国債など買取=市場へ資金供給増加であり金利とは異なるものですが

緩和的金融環境で利上げは考えにくいので、当面、利上げがないと強調したに等しいでしょう。

したがって、日米金利差が縮むことは期待できず円安は改善されないということになります。

 

日銀の金融政策決定会合に先立つ3月11日から円安が再び進行していることから

今回の金融政策決定会合はサプライズではなく市場の予想通りということになりますが

それにしても、敢えて「当面、緩和的な金融環境は継続する」と強調する必要があったのか?

日銀は円安を誘導しているとしか思えません!