コインが真作であることを保証するため鑑定に出してスラブ入としますが

問題は真贋鑑定とともに実施されるグレーディングであると再三に渡り指摘しました。

テーマ:鑑定

その問題の本質とは何か?

自分の見解ではグレードの数字であれ数字が付かないDetails:訳ありであれ

そのようにグレーディングをした根拠が明確とは言えないところです。

自分は元研究者ですので、特に、そう思います;研究者は根拠に基づき結論を出しますので。

結論だけ提示されて、それを信じろと言われても抵抗を感じてしまうのです。

それでは、どのような改善策があるのか?

自分は、宝石のグレーディングを参考にすべきではないか?、と思っています。

 

宝石のグレーディングも、コイン同様、業者により信用が異なります。

https://nanboya.com/jewelry-kaitori/post/appraisal-and-identification/によると

日本では中央宝石研究所が最大手、そのレポートは公的にも信用されているそうです。

中央宝石研究所が発行したDiamond Grading Reportがこちら↓

 

https://www.cgl.co.jp/report/grading.html

非常に詳細なレポートであることが分かります。

コインの品質についても、これくらい詳細なレポートが欲しいものです。

せめて、”なぜ、この数字なのか?”とか”どうして、訳ありなのか?”とか

納得できる根拠を具体的に提示してもらいたい!

 

さて、現在のグレーディングから詳細なレポートを伴うグレーディングに改善した場合

懸念されることは料金の値上げであり、また、グレーディングに要する時間の延長でしょう。

これについても提案があります、Artificial Intelligence:人工知能の導入です。

もちろん、真贋鑑定・グレーディングをAIに任せてよいのか?という意見があるでしょう。

しかし、そのような意見はAIの医療への導入に対してもありますが

AIを医療に導入することとAIに医療を任せることとは同一でもなければ背反でもありません。

医療は人間の医師が責任を持って遂行するものであり、そのサポートとしてAIを導入しています。

真贋鑑定・グレーディングの場合もサポートとしてAIを導入すればよいのです。

例えば、必要な情報を取得する機器を開発し、その情報からAIがレポートを作成し

そして、人間の鑑定士が最終的に結論を下すのです。

このようなシステムを構築すれば費用も時間も節約した上で

より精度が高く誰もが納得できるグレーディングができるはずです。