メダルの鑑定表記SPはSpecimenではありません!

PCGSではメダルの鑑定表記がMS (Mint State) などではなくSPであること

このSPはSPecimen:試鋳貨でなくSPecial strikeを意味すること

鑑定表記の変更によりスラブとホームページ上の情報が異なること

をレポートしました。

つまり、PCGSでは独自の鑑定があり、鑑定表記の変更はホームページ上に反映されます。

今回はメダルではなくコインの独自鑑定を紹介します。

 

モナコで1974年に発行されたレーニエ世在位25周年を記念するプラチナ貨

https://en.numista.com/catalogue/pieces159288.htmlでも

現に、NGCではPF (ProoF)と表記されています。

 

ところが、PCGSではSP (SPecimen:試鋳貨)と表記されているのです。

https://www.pcgsasia.com/cert/37476971?l=ja

PR (PRoof)69DCAMと表記されているものもありますが

https://coins.ha.com/itm/monaco/monaco-rainier-iii

PCGSのホームページから確認するとグレードはSP69と表記されています。

https://www.pcgsasia.com/cert/26834614?l=ja

かつては、PCGSでもプルーフとしていたが、今や、試鋳貨とされているのです。

 

なぜ、プルーフから試鋳貨に変えたのか?・・・謎です。

オークションでMedallic 2000 Francsと説明されることもあるので

額面はあるが実質的にメダルであるためSP (SPecial strike)としているのかもしれません。

そうだとしても、PCGSが独自にコインをメダルとして鑑定していることになりますが。

 

追記

PCGSでは試鋳貨もspecial strikeになっているとコメントを頂きました。

確認したところ、今回紹介しているコインのSPも他の試鋳貨のSPも

もちろん、メダルのSPも全てspecial strikeになっていました。

https://www.pcgsasia.com/valueview/

https://www.pcgsasia.com/valueview/

 

https://www.pcgsasia.com/valueview/

コインの試鋳貨とメダルが同じ扱いとは、いったい、どういうことでしょう?

一応、試鋳貨はPATTERNSへ分類されメダルはMedalと表記されていますが

今回のコインに関してはPATTERNSへの分類もMedalとの表記もなく

PCGSの見解が全く分かりません!