Numista Rarity Indexの精度

先日のA.W.主催第３５回オークションに出品された

ジェローム（ヒエロニムス）・ナポレオンの銀貨：https://www.auction-world.co/

には２つのバリエーションがあります。

月桂冠が大きいタイプ

月桂冠が小さいタイプ

それぞれのNumista Rarity Index（数値が大きいほど稀少）を見てみると

月桂冠が大きいタイプで９３、小さいタイプで８３、前者の方が稀少でした（記事作成時）。

ところが、NGCの登録を見てみると

全年代で月桂冠が大きいタイプ（Large Bust）より小さいタイプ（Small Bust）の方が少なく

総登録数は月桂冠が大きいタイプ３６枚に対し小さいタイプ１４枚でした。

実際の落札記録を調べてみると、やはり、月桂冠が小さいタイプの方が少なく

Heritage Auctions：月桂冠が大きいタイプ５枚、小さいタイプ２枚

Stack's Bowers Gallery：月桂冠が大きいタイプ２枚、小さいタイプ１枚

となっていました。

Numista Rariy Indexはコインを所有する会員の数が少ないほど大きくなる数値であり

会員の間での稀少性を反映した指標ですが：コインのデータベース：Numista

必ずしも市場での稀少性と一致するわけではなさそうです。