メダル大出世物語でスイス射撃祭記念メダルについて

メダル出世物語、Sede Vacante編ではSede Vacante記念メダルについて

裸メダルをスラブ入にしたことで落札価格が著しく高騰した例を紹介しました。

今回は先日のA.W.主催第33回オークションに出品された他のメダルについてです。

 

GERMANY Augsburg アウグスブルク AR Medal 1742 NGC-MS62

オークションの説明では”アウクスブルク帝国総督府”とありましたが

”アウグスブルク帝国代理裁判所”の銀メダルが正しいようです。

 

このメダルは非スラブ入、つまり、裸メダルの状態で

円建手数料抜21万7838円相当もの高値を付けることがある一方

円建手数料抜9万8378円相当くらいで落札されることもあり

オークションでメダルを競るのは恐ろしい? でレポートしたように価格変動は大です。

 

今回のメダルそのもののルーツを調べたところ

海外で2021年に非スラブ入で落札されたもの、価格は950ユーロ

手数料20%、1ユーロ130円として計算すると円建手数料抜13万3514円相当

前記の相場22万円~10万円の中央を下回る割安価格でした。

そして、2023年7月16日、国内でスラブ入MS62として出品され

落札価格は39万円・・・2.92倍にもなりました!

 

今回のメダルは射撃祭記念メダルやSede Vacante記念メダルのような

定番シリーズものではありません。

そのようなメダルでも裸メダル→スラブ入で2倍を超える高騰とは驚きです。