ファンタジーコインとはfantasy coin:幻想のコイン
歴史上、造られたかもしれないけれど、実際には存在しなかったコインとも
こんなコインがあったかもしれないと後から造られたコインとも言えるでしょう。
一国の政府が公式に製造したものではなく、一個人や一民間企業が私的に製造したもの。
参照: ファンタジーコインは金持ちの道楽? ・INA Retro Issueを御存知ですか?
国内のオークションにも時々出品されますが、驚くような高値を付けます。
但し、海外では国内ほど高くは評価されていないようです。
例:Fantasy Coin: Edward VIII Crown in Gold
当時の説明によると
1904年パリで死去したイザベル2世の為に製造したといわれるシリーズの1枚。
非公式貨だが現存1枚といわれる超難獲品。
ファンタジーコインとはいえ現存1枚!本当?!・・・コレクターの心を強く刺激します。
この説明が功を奏した結果でしょう、落札価格は200万円!
手数料込では222万円、当時のレート1ドル111円から2万ドルに相当します。
海外出品2022年8月25日:https://coins.ha.com/itm/spain/
この際の説明でもpresumably unique rendition:おそらく唯一の作品とあり
画像のみならず動画も提供されていました。
しかし、落札価格は手数料込で9600ドル、手数料抜では8000ドル
当時のレート1ドル137円から109万6000円ですから
収支は100万円、あるいは、1万ドルを超える大赤字と推測されます。
やはり、ファンタジーコインは海外で国内ほど高く評価されないようです。
なお、海外オークションでの説明にはlikely struck by Pinchesとありましたので
今回のファンタジーコインもFantasy Coin: Edward VIII Crown in Goldと同様
Geoffrey Hearnの依頼でPinches社が製造したものと思われます。