NGCやPCGSのグレードはコインの製造時を基準にするため
その際に生じた地金損傷はグレードに大きな影響を与えないようです。
しかし、地金損傷がコインのデザインを直撃した場合、明らかに見映えは損なわれます。
果たして、これが落札価格に影響するでしょうか?
2023年1月のA.W.主催第31回オークションに出品された銀貨で検証してみます。
GERMANY Nurnberg Taler MDCXCVI(1696)GFN NGC-AU58
https://www.auction-world.co/xpai/lot_A31-3364.html
地金損傷が表も裏も中央部分に生じて都市景観も天使も残念な見映えになっています。
この銀貨は2022年5月に海外で落札されたもの
https://www.numisbids.com/n.php?lot=2192&p=lot&sid=5671
非スラブ入りで725ユーロ、手数料と当時のレートから円建手数料抜10万5706円相当。
そして、2023年1月、スラブ入りAU58となって国内で出品されましたが
落札価格は14万円・・・1.32倍となりました。
2019年に地金損傷がないAU55が10万円で不落になっていますので
https://www.auction-world.co/xpai/lot_15-3435.html
今回の落札価格はまずまずの結果でしょうか?
それとも、コイン高騰時代の割にスラブ入りにしても価格上昇1.32倍では
物足りない結果でしょうか?
なんとも言えない微妙な結果でした・・・