雲上の女神金貨の謎

NGCでは通常貨とプルーフの鑑定がプルーフに統合されているとレポートしました。

https://www.auction-world.co/library/item_213633.html

それがどうした?と思うかもしれませんが

落札価格に与えた影響を検証すると憂慮すべきことが明らかになります。

 

通常貨とプルーフ、ともに落札記録が多かったグレードはMS61とPF61。

この両者で2011〜2020年の落札価格を調べてみました。

*2021年以降はコイン高騰が著しいため除外

国内(手数料抜)

MS61:57万円〜110万円、中央83万5000円

PF61:80万円〜180万円、中央130万円

海外(手数料込)

MS61:3450ドル〜1万575ドル、中央7013ドル

PF61:5581ドル〜1万4100ドル、中央9841ドル

国内・海外ともにPF61と鑑定されていたものの方が落札価格が高くなっています。

もともと、この金貨のMS61の相場は国内>海外(中央比率1.19倍)ですが

PF61ともなれば国内>>海外(中央比率1.32倍)であるため

PF61/MS61の倍率は国内(1.56倍)>海外(1.40倍)となっています。

これは国内のコレクターの方が鑑定結果の影響を受けやすいことを示唆しています。

 

ちなみにですが、先月のA.W.主催オークションの出品された2枚のPF58はどうだったか?

1枚目、190万円https://www.auction-world.co/xpai/lot_A31-3146.html

2枚目、220万円https://www.auction-world.co/xpai/lot_A31-3147.html

AU58なら2021年4月に89万円でしたので

やはり、PF58とスラブ表記されたことが落札価格に影響した可能性があります。

もちろん、2020年までのPF61最高値180万円すら超えていますので

最近のコイン高騰も影響したとは思いますが。