為替介入の効果は一時的という見解が主流でしたが
その見解通り、9月22日為替介入当時のドル円レートに戻りました。
5日間(土日を挟む)しか効果がなかったことになりますが
急激な為替変動を5日間は凌いだとも言えるのでしょう。
先日の円買いの規模は
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/163971?display=1によると3.6兆円規模。
https://www.asahi.com/articles/ASQ9V6FMDQ9VULFA01X.htmlによると3兆円規模。
いずれも1998年の2兆6200億円を上回り過去最大となった可能性があるそうです。
一方、https://www.nikkei.com/article/によると
日本政府・日銀がすぐ使える外貨預金は8月末の時点で19兆円だそうです。
米国債を売却して介入資金にするのは国際協調の観点からハードルが高いそうです。
そもそも、米国債を大量に売却すれば米国債は下落して
結果的に、ドルの金利を上げることになりますから円安要因を増大させてしまいます。
ということで、仮に日本政府・日銀が更なる為替介入を行うとしても、あと5回くらい。
その為替介入に意義があるか、となると
短期投機筋に新黒田ライン=1ドル146円という見通しを与え
1ドル140円台前半での円売買を繰り返す利ザヤ稼ぎを助長するだけ
との見解もあるため難しいところでしょう。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOMH261510W2A920C2000000/
繰り返しですが
日米の金利差と日本の経済基盤(貿易収支や経常収支)が改善されるまで
円安から円高への転換は見られないでしょう。
追記
9月30日、財務省は8月30日から9月28日までの為替介入額が
2兆8382億円だったと発表しました。
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/business/2022/09/409801.php
推測より若干小さかったようですが、それでも、過去最大の規模になります。