Waldeck-Pyrmont, 1856, 2 Thaler, 37g (Ag 0.9), mintage 11375, NRI 94, MS61

表:Georg Victorの肖像 裏:紋章、フロスト処理がかかったように見えます

 

Principality of Waldeck and Pyrmont:ヴァルデック・ピルモント侯国はドイツ諸国の一つ。

1712年にフリードリヒ・アントン・ウルリヒ が神聖ローマ帝国皇帝カール6世によって

ヴァルデックと飛び地のピルモントの侯爵に叙せられたことが始まりで

Georg Victor:ゲオルグ・ヴィクトル(在位1845〜1893年)は6代目にあたります。

彼の時代に起きた普墺戦争(1866年)ではプロイセン王国に味方し

その戦勝後には侯国の統治をプロイセン王国に委ねました。

これは侯国の行政費用を節約しつつ侯位を維持する目的があったそうです。

 

ところで、肖像の目鼻の先に見られる白っぽい点ですが、ルーペで見ると

何かが付着しているように見えます。

鑑定時に剥がしても良さそうですが

そういうことをするとSpot RemovedというDetails扱いになってしまうのでしょう。