年号別収集は根強く流行しているが意味はない
年号・造幣局が異なるだけの同じコインを揃えて、それがいったい何
という意見を紹介しました・・・自分も概ね同じ意見ですが
2年しか発行されていないコインなら2枚でコンプリートできるので
機会があればチャレンジしています。
例:Eritrean Tallero・ナポレオン1世の2番目の妻の銀貨、再び
ナポレオン・ボナパルトの妹マリア・アヌンツイアッタ・ボナパルトと結婚した色男
Joachim Murat:ジョアシャン・ミュラの銀貨もそうだったのです。
Naples & Sicily, 12 Carlini, 27g (Ag 0.833), KM250, Nunista Rarity Index 91, AU55
(左)1809年:Good-looking Guy on Silver Coinで紹介
(右)1810年:今回紹介
この銀貨のFrequency:遭遇頻度は
https://en.numista.com/catalogue/pieces21564.htmlによると
1809年ものが67%、1810年ものが33%、後者が稀少です。
確かに、国内のオークションで見かけるものは1809年ものばかりで
1810年ものは今回のものが初見でした。
しかし、海外のHeritage Auctionsの記録を見ると1810年ものばかり・・・なぜ?
この銀貨はNumista Rarity Index 91と稀少であり遭遇頻度の精度が低いのかもしれません。
さて、年号・造幣局が異なるだけの同じコインを揃えて、それがいったい何という意見に対し
年号が異なると碑文やデザインが微妙に異なることがあると反論もできます。
今回の2枚のコインでも肖像面で碑文が少し異なります。
1809年ではSICILIE、1810年ではSICILI、前者のSICILIEの方が正しいようですが。
裏面ではリースのデザインが少し異なり1809年の方が繊細な造りになっています。