コインコレクターとして有名な方は大勢います。
例えば、エジプト国王ファールーク1世やイタリア国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世。
元々、コイン収集は王侯貴族の趣味ですから。
大資産家ロスチャイルド家の祖であるマイアー・ロスチャイルドは
王侯貴族に稀少なコインを売ることで人脈と信用を築いたそうです。
こうした中、John Jay Pittmanという人物は普通の市民でありながら
伝説的コインコレクターとなったことは既に紹介済みです。
一方、メダルコレクターとして有名な方は?
特に、100年以上前に発行されたアンティークメダルを収集していることで有名な方
いろいろ調べてみましたが、王侯貴族で有名な人物はいないようです。
ようやく見つけたメダルコレクターがTony Terranova、ニューヨークのコインディーラー。
https://www.pauljbosco.com/Terranova.htmによると
19世紀後半から20世紀初頭の主にフランス人によるメダルを収集したそうです。
今回はTony Terranovaのメダルコレクションの一部を見た感想です。
①長方形のメダルが多い
メダルと言えば、コイン同様、円形がほとんどですが、自分も長方形のメダルを持っています。
②年号の刻印がないメダルが多い
メダルではあらかじめ製造しておき授与決定後に年号の刻印を入れることがあるようです。
このため、製造年はデザインと同様に陽刻、発行年は陰刻となっていることがあります。
詳細は不明ですが、発行年の刻印がないものは授与されることなく市場に出たものでしょう。
③記念メダル以外ものもある
メダルは特別な行事などを記念して発行され、射撃祭記念メダルが典型です。
しかし、欧州では芸術品としてのメダル、Art medalsがあるようです。
④銅製メダルも多い
自分のメダル収集はコイン収集の延長であり、コイン収集は地金収集の延長でした。
地金は金・銀・プラチナという貴金属が対象ですから
コインも金貨・銀貨・プラチナ貨が主となり、メダルは金製と銀製のみになっています。
特にメダルはデザインの見映えが命ですから、見映えが美しい銀製メダルが圧倒的多数です。
⑤収集のテーマが不明
様々なメダルがあり、一貫したテーマはなさそうです。
自分も特にシリーズに拘って収集していませんが
それでも、気に入ったメダルを集めていたら射撃祭記念メダルが主流となっています。
次に多いのはナポレオン1世と3世のメダルです。
好きなメダルを集めていれば、自然と好みのテーマが出て来ると思うのですが。
要するに、何が言いたいのかというと
Tony Terranovaのメダルコレクションは大したものではありません。
これなら自分のメダルコレクションの方が上!
特に射撃祭記念なら、スイス・ドイツ・オーストリア・フランス・イタリアのものがあります。
射撃祭記念メダルコレクションとして発表したら自分こそが伝説的メダルコレクターに?!