国連総会でロシア非難決議案が
参加した193か国の3分の2を上回る141か国の賛成(下図の緑)で採択されました。
この結果を”ロシアの孤立”と表現している報道もありますが、果たして、そうでしょうか?
参照:https://www.jiji.com/jc/article?k=2022030300244&g=int
反対5か国
ベラルーシ・北朝鮮・エリトリア・ロシア・シリア
エリトリアの反対は意外ですが、Wikipediaを読む限り
ロシアと親密というより米国と敵対しているようです。
参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2
ちなみに、エリトリアのアンティークコインは既に紹介済み。
参照:Eritrean Tallero・Eritrean Tallero Mark II
なお、今回の決議にアフガニスタンとベネズエラは参加していません。
棄権35か国
アルジェリア・アンゴラ・アルメニア・バングラデシュ・ボリビア
ブルンジ・中央アフリカ・中国・コンゴ・キューバ
エルサルバドル・赤道ギニア・インド・イラン・イラク
カザフスタン・キルギス・ラオス・マダガスカル・マリ
モンゴル・モザンビーク・ナミビア・ニカラグア・パキスタン
セネガル・南アフリカ・南スーダン・スリランカ・スーダン
タジキスタン・ウガンダ・タンザニア・ベトナム・ジンバブエ
棄権は消極的反対とも非協調とも考えらえれます。
アフリカの国が多いのは中国の影響かもしれません。
とすると、アフリカに対する中国の影響力は大したものです。
さて、以上の結果をどう解釈するか?
自分にはロシアが孤立しているとまでは言えないように見えます。
はっきりと言えること、それは欧州とロシアが対立しているということでしょう。
欧州に米国と親米国を加えることもできますので
今回の結果は欧米とロシアの対立を映した結果にすぎないと言えるでしょう。
欧米と対立したら国際的孤立とするのは余りにも欧米中心的では?
こうした反発が棄権した国にあるかもしれません。
迫害抑止・テロ対策を口実にして軍隊を外国に侵攻させる行為は許されない。
ロシアに対して多くの国が非難するのは当然ですが
これまでにも同じようなことを中東やアジアで行った大国がありました。
国連の対応がその時と今回で違いすぎるだろうと思っている国もあるかもしれません。