NGCやPCGSで鑑定されたコイン・メダルを納めるプラスチックケースを

日本ではスラブ、米国ではholderと言います。

今回はスラブからコイン・メダルを取り出す方法を紹介します。

 

2019年に公開された方法

乱暴な方法です・・・なんと!スラブの四辺をトンカチでガンガン叩いています!!

しかし、その結果、スラブはパカッと開けることができるようになります。

 

2020年に公開された方法

少しは洗練された方法ですが、新しいPCGSのスラブにのみ有効でしょう。

スラブの四辺をペンチでむしり取り、そして、スラブ上部からスラブを開けていきます。

動画では変わった形のペンチを使用していますが、普通のペンチでも可能です。

また、スラブ上部から開けるのはカッターのような薄い刃でも可能です。

 

自分は後者の方法でPCGSのスラブからメダルを取り出しました。

 

なぜ、わざわざスラブからメダルを取り出したのか?

1920 Sempach Shooting Festival Medalで紹介したメダルですが

スラブの裏面に付いたキズがどうしても気に入りませんでした。

新しいスラブに入れるためPCGSに提出することも考えましたが

このメダルにはオリジナル・ボックスが付いています。

オリジナル・ボックスにPCGSのラベルがあれば十分と判断しました。

そもそも、欧州ではスラブに入れる習慣が乏しいそうです。

コイン・メダルをスラブ越しではなく直接鑑賞することを重視しているからです。

https://unvcoin-blog.com/latest/

このため、NGCやPCGSに鑑定を依頼することがあっても

鑑定後にはスラブからコイン・メダルを取り出して

鑑定結果を示すラベルとともに保管するそうです。

 

スラブ入

脱スラブ