1月17日はA.W.主催第23回オークションの2日目でした。
いつもなら3000番台・古代コインからスタートですが
今回は2000番台・南北アメリカコインからスタートです。
南アメリカのアンティーク大型金貨は欧州と比べると安価です。
その中で相場中央までの価格で落札を試みました。
その結果、少しですが相場中央より安く3枚落札できました・・・思わぬ出費とも言えます。
「二つで十分ですよ。」という声が聞こえてきそうです。
参照:https://www.youtube.com/watch?v=q0qgiak-3bc&t=40s
*SF洋画の傑作ですが、屋台の主人は日本語!
さて、今回の注目は2つありました。
FRANCE 第三共和政 AV Medal 1893-11 SP67 Matte 15.36g
https://www.auction-world.co/xpai/lot_23-3212.html
オークションでの説明は園芸協会賞メダルとなっています。
日本のオークションでは珍しい園芸を奨励するメダルです。
自分も農業奨励メダルを紹介していますが、その仲間のようなものです。
ところで、このメダルに注目したものの、以下の三つの理由で入札は見送りました。
①過去の取引記録と比べると、スタート価格で既に割高
このメダルと他の金製メダル(SP62, 23.15g)とセットで1150Euroの落札記録がありました。
http://cayon.coretech.cc/clients/wgi/en/sale/showLot/909/245
二つのメダルの金含有率は不明ですが
SP67, 15.36gとSP62, 23.15gが仮に同程度の価値とすれば
1150 / 2 = 575 Euro・・・1ユーロ125円として7万2千円相当。
スタート価格は8万円、自分にとっては割高でした。
*今回の落札価格は12万円
②鍍金製メダルがあり、見た目が非常に似ている
PCGSのスラブにあるAVは金製を意味します(ARなら銀製、AEなら銅製)。
スラブ表記は正しいはずですが、確認するにはメダルのエッジを見る必要があります。
フランスのメダルはエッジに地金の種類を刻印していることが多いからです。
残念ながら、提示されている写真ではエッジが見えないので、地金の種類を確認できません。
③銀製メダルに比べて浅打ち(?)で見映えが今一つ
デザインが同じ銀製の農業展示会記念メダルがあり、既に入手済み・・・いずれ紹介する予定です。
もう一つも金製メダルです。
GERMANY Hamburg 1/2 Portugaloser (5 Ducats size AV Medal) 1828
https://www.auction-world.co/xpai/item.jsp?id=60539
自分が調べた限り、ハンブルクの供給施設50周年記念メダルのようです。
Hamburgを象徴する女神Hammoniaが蜂の巣箱を乗せた金庫に座っているので
蜂蜜などの農産物を供給する施設だったのかもしれません。
なお、Portugaloserとは6世紀にポルトガルで発行された
ポルトゲースという大型金貨をモチーフに鋳造されたものだそうです。
https://www.unvcoin.com/item/1697-1700-Hamburg-PORTUGALOSER-5Duc-83499985-201901/
さて、過去の取引記録を調べたところ、こちらも、このメダルそのものの記録が見つかりました。
https://www.kuenker.de/de/archiv/stueck/88641
2015年の海外オークションで落札価格(手数料抜)は1600ユーロでした。
1ユーロ125円とすると20万円相当です。
この価格を参考に事前入札しましたが・・・落札価格は32万5千円でした!
メダルの躍進も本格的に目立つようになりました!!