聖木曜日(Holy Thursday)を知っていますか?

 

Easter:復活祭の直前の木曜日のことです。

復活祭とは十字架で亡くなったイエスの復活を祝うキリスト教において最も重要な祭であり

クリスマスより重要な祭とされているそうです。

復活祭は春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝われるため年によって日付が変わり

したがって、聖木曜日も年により日付が異なり今年は本日4月9日です。

 

イエスが弟子達の足を洗ったことにちなみ貧しい人の足を洗う行事が聖木曜日にあったため

洗足木曜日(Maundy Thursday)とも言われます。

洗足儀式を意味するMaundymandatum(ラテン語、命令)に由来しますが

これは洗足を通じてイエスが弟子達にお互いを愛するように命じたためだそうです。

英国では18世紀頃から洗足の代わりに1・2・3・4ペンス銀貨が施されるようになり

これが今回紹介するMaundy Setです。

 

Maundy Set 1800, 英国国王George III(在位1760~1820年)

              g (Ag 0.925)   KM   NRI

1 Penny  0.5                614    77

2 Pence  1.0                615    90

3 Pence  1.5                616    94

4 Pence  2.0                617    94

 

Maundy Set 1896, 英国女王Victoria(在位1837~1901年)

              g (Ag 0.925)   KM   NRI

1 Penny  0.47              775    65

2 Pence  0.94              776    74

3 Pence  1.41              777    10

4 Pence  1.89              778    75

 

英国のコインはこんなマイナー・コインでもデザインに威厳があります。

*マイナー・コイン:主要額面(英国ではPound)ではなく補助額面(Penceなど)のコイン

 

前者の方がレアなのですが落札価格はほぼ同じでした。

前者を落札したのが2018年、後者が2019年。

やはり、ここ最近になりコインの落札価格が上昇している気がします。