自分が読んだコインの本の感想です。
1)アンティーク・コインで資産を防衛せよ 平木啓一 PHP研究所 2012年10月4日
2)コイン・コレクションのはじめかた 柘植久慶 PHP研究所 2013年7月4日
両者とも読みやすく、そして、内容が似ています。
それもそのはず、平木啓一と柘植久慶は同一人物です。
Wikipediaによると
平木啓一が本名でコイン研究家として活動し
*貨幣セミナーhttp://coin-expert.info/が公開されていましたが、2023年には消失!
柘植久慶はペンネームで作家として活動しているそうです。
さて、本の内容ですが
前者はコインを資産防衛の観点から、後者は趣味の観点から紹介・解説をしています。
どちらの観点から紹介・解説をしても、同一人物ですから、内容は似てくるわけです。
もちろん、内容が似ていても観点の違いがありますから、それぞれ読む価値はあります。
いずれの本も興味深い内容なのですが
1)紹介されているコインの多くは名品で極めて高価(おそらく、100万円超)。
2)グレードの重要性は説明しているが、グレード評価について詳しい説明がない。
3)偽造コイン(贋作コイン)の話も「コイン・コレクションのはじめかた」にはあるが
”これからのコイン界が、偽造者たちのターゲットになる可能性が大”と警告のみで
肝心の偽造コイン対策は乏しい。
4)コイン収集にはコインに関する勉強が必要であることには同意できるが
勧めている世界貨幣大事典(平木啓一著)は大きくて重いだけ・・・
自分は購入したことを後悔しています。
5)コインの情報をインターネットで集める方法は紹介されていない。
など残念な点もあります。
もっとも、2)〜5)であったからこそ
自分がそれらを解説していこうとブログを書いています。
1)に対しても、いずれ自分が割安で入手したコインを紹介していきたいと思っています。
それほど高額でなくても興味深いコインはある
ということが一般コイン・コレクターにとっては重要なはずですから。