コインの贋作についてはコイン専門書にも記載されていますが

その内容はコインの贋作を見極めるために有用な情報とまでは言えません。

たいてい、精巧な贋作もあるので注意が必要

そして、信用できるコイン商からコインは購入すべし・・・といった感じです。

そもそも、素人に真贋の鑑定など無理、ということでしょうか?

確かに、素人には真贋鑑定までできません。

しかし、贋作を見極める情報はあったほうが好ましいでしょう。

そこでインターネットでコインの贋作について情報を収集してみました。

キーワードはcoin, counterfeit, fakeなどです。

その結果、見つけることができた贋作判定に有用と思えるサイトを紹介します。

 

Counterfeit Detection

https://www.ngccoin.com/resources/counterfeit-detection/

コイン鑑定業者世界的大手であるNGCの提供、極めて有用な情報です。

Top 50 Counterfeit US Coins

Top 25 Counterfeit Chinese Coins

Top 25 Counterfeit World Coinsの3つに分かれ

しばしば見かける贋作コインについて説明しています。

実際に自分も、ここで提示されている通りのコインをヤフオク!で見かけています。

 

このサイトで提供されている情報を自分なりにまとめると

1)真作コインに良く似た贋作コインはtransfer dieから作られる

Transfer dieとは真作コインからの転写(transfer)により作成された型(die)のこと。

真作コインから粘土などで凹型を取る→その凹型から硬い樹脂で凸型を取る

→更に、その凸型から金属の型を作る・・・という感じでしょうか?

このようにして作られた贋作コインには以下の特徴があるそうです。

2)真作コインにあった傷まで贋作コインに再現される

例えば、Eritrea 1891 5 Lire贋作コインでは下記のような特徴的な傷が見られるそうで

https://www.ngccoin.com/resources/counterfeit-detection/top/world/11/

実際にヤフオクで見たコインにもありました。

3)デザイン・文字・数字の精細さが欠ける

転写する過程で精細な部分が少しずつ欠けていくためでしょう。

専門家はnot crispy(パリッとしていない)と表現するようです。

 

Help On Authenticity Of Gothic Crown (1847)

https://www.coincommunity.com/forum/topic.asp?TOPIC_ID=146846

ここでは人気が高いGothic Crown銀貨の贋作に関する情報が提供されています。

それによると、贋作ではコイン表面の所々に小さいポツポツが生じているそうです。
確かに、真作とされるGothic Crown銀貨では見たことがありません。

https://antiquecoin.tv/2073でも同様な指摘があり

更に、真作コイン製造過程ではそのようにならない特殊な方法が施されているそうです。

 

今のところ自分が知っている有用なサイトはこれくらいです。

 

特定のコインの贋作に関する情報を収集するためにはキーワードとして

コイン名(napoleon 5 francsなど)とcounterfeit、もしくは、fake

を組み合わせてインターネットで検索することも有用であると思います。

なお、レプリカ(複製品)が作成されていることもあるので

replicaもキーワードとして使うことをお勧めします。

*贋作もレプリカ、レプリカであることを明示していないレプリカが贋作