古代コインで特定の条件に当てはまる際に評価される点は次の2つです。

 

Fine Style

デザインのスタイル(姿形)が特に優れている場合の評価です。

コインは流通を目的としていますので相当な数を製造する必要があり

その型は一つでは足りず複数作ります、手作りで・・・

その結果、型の出来具合によりデザインのスタイルが良いものも悪いものもできます。

多少摩耗があっても(多少グレードが低くても)

デザインのスタイルが特に優れている場合にFine Styleと評価され特記されます。

横顔から胸部まで均整のとれた素晴らしい姿形、申し分のないFine Styleです。

 

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この評価を説明する原文ではCoins of exceptional appealと書かれています。

つまり、例外的に、あるいは、際立って目立つコインに対する評価と言えます。

主観による評価の極みとも言えます。

原文では”この評価は高グレードであることを意味しない”ともあります。

果たして、意味を理解できるでしょうか?

これは言葉で説明し納得してもらうことが難しい点を評価している思いますので

実際に例を見てもらいましょう。

オークションの出品一覧を眺めていた時、一目で魅了されてしまいました。

摩耗はそれなりにあるためグレードは高くなくVFにすぎません。

しかし、この摩耗でさえ1000年以上の歴史を反映した魅力に思えてしまうほど

眼にアピールしている、つまり、際立って目立つコインと言えるでしょう。