NGC (Numismatic Guaranty Corporation)とPCGS (Professional Coin Grading Service )
この2つがコイン鑑定業者の巨頭であり、いずれも米国に本社があります。
これらにコインの鑑定を依頼すると
本物(真作)と判定されたコインのみスラブと呼ばれるケースに密封され
グレード評価が1~70の数字で行われます(MSなど数字に対応した記号付き)。
その1~70の数字はどのように決められるかというと
NGCのホームページhttps://www.ngccoin.com/にあるCoin Gradingに
PCGSのホームページhttps://www.pcgs.com/servicesにあるCOIN GRADINGに
詳細が記載されています。
英語で書かれ難解な部分もありますが、これを大胆に要約すると
専門家が光沢・キズ・摩耗など一定の基準に基づいて決められる
となるでしょう。
問題点は人間がグレード評価を行っているということに由来します。
コインの重さであれば重量計という機械で測定されるわけですから
重量計が正確でさえあれば誰がどこで測定しても同じ評価になります。
しかし、コインの品質は結局のところ人間の主観で決められます。
したがって、下記のような問題点が発生します。
1)コインを再鑑定に出すと異なる評価になる事がある。
2)同一グレードのコインを比較しても品質が異なるように見える事がある。
3)異なるグレードのコインを比較しても品質が同じように見える事がある。
他にも問題点がありますが、それは更なるつづきで・・・