大フィル京都特別演奏会の感想 京都コンサートホール 尾高忠明 小山実稚恵 |   kinuzabuの日々・・・

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大阪フィルハーモニー交響楽団の京都特別演奏会に行ってきた。会場は京都コンサートホール、2021年10月31日。



指揮者は尾高忠明さん
ピアノ独奏は小山実稚恵さん

曲目は
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
ブラームス:交響曲第2番

 

以下、大フィルと略しているけど、大阪フィルとも言うね。どっちがいいのかな?



今日のお客さんの入りは8割から9割という感じ。最近の京響の入りに比べると段違いにいい。大フィルの珍しさか、本格的にクラシックにお客さんが戻ってきたのか?後者ならいいな。


さて、一曲目、「皇帝」。

小山さんのピアノが光る。力強くてダイナミックで、あの小さな体で細い腕で、ここまで迫力を出せるとは。時に耳が痛くなるほどの音の響き。小山さんは体を揺らしながらノリノリで弾いていた。

大フィルは時に優しく時に激しくピアノを支える。弦がいいね。迫力こそもう一つだが、明るく丁寧で美しい。

「エリーゼのために」のアンコールあり。


休憩後は、ブラームス。

尾高さん、以前は印象が残らなかったが、最近はその音楽性に注目するようになった。今回も、期待どおりの大きくて引き締まった演奏。やっぱり弦がきれい。16型だからもっと迫力が欲しいけれど、この明るい音色に気持ちが翻弄される。ホルンを除く木管も美しい。

最後も地に足の着いたしっかりした終わり方。ブラームスを聴いた充実感でいっぱい。

アンコールあり。


尾高さんと大フィルの良好な関係を体現するような美しく素晴らしい演奏だった。これでホルンや金管がしっかりしていれば万全。それにしても朝比奈さんの頃に比べると音色が随分変わった気がする。何年前の話やねん!という感じではあるが。

あまり大フィルを聴かなくなって、何年もたつが、いい演奏を聞けて良かった。尾高さんと大フィルとの組み合わせにはこれからも期待している。いい曲目なら大阪まで行くけど、また京都で演奏会やってくれたらうれしい。